喘息発作 骨盤と胸郭の調整が大事!

喘息で苦しんでいる方が多くいると思うが、骨盤と肋骨の調整で発作が軽くなる事がある。肺とは「他動臓器」であり、胸郭が広がる事で胸腔の陰圧が大きくなり肺に空気が入ってくる構造になっている。吸気時は横隔膜が下がり肋間筋が働き肋骨を開かせる事で胸腔の容積が大きくなり呼気時はその反対が起こる。 ぜんそくとは息が吐けない病気であるという事を考えると、胸腔が広がったままでいるという事になる。息を吐けないからその次の息を吸う事が出来ない状態である。したがって、胸郭の動きを整える事で喘息発作を押さえる事が出来る事になる。

喘息のお子さんを持っているお母さんが「かわいそうだけど、後ろから羽交い締めにして胸を強く押すとよい」と話している番組を見た事がある。 これはまさしく肋骨の調整を行い胸郭の動きを正常にしている事に他ならない。肋骨の動きを抑制しているのは骨盤であり、仙腸関節の両側がゆるい状態になっているので、骨盤の調整後、胸椎、頸椎の調整を行った後に、胸郭の動きを正常に調整する事で発作は軽くなっていく。

運動する事で発作が軽くなっていく事は知られているが、中学時代の同級生で酷い喘息で体育の時間は見学をしていた男の子がいてよく欠席をしてい。しかし、卒業間近に剣道をやりたいと、入部希望をしたのだが両親と医師に「埃を吸うから止めた方がよい」と言われていた。相変わらず授業の欠席は続いていたが、どうしてもという本人の希望で剣道部に入部をしたところ、欠席する事が無くなり顔色も良くなって来たのを覚えている。

やはり動く事で胸郭の可動がよくなった事で呼吸が出来る様になったものと考える。 もちろん、肺や気管支に何らかの病変がある場合は医師の指導が必要であり、誰しもが同じという事ではないが、運動や胸郭の調整は発作を押さえる事が出来ると思っている。また、胸郭のアイシングも効果的である。やはり気管支の炎症があるため、アイシングの場所は気管分岐部である第4肋骨付近(乳頭線=乳首を結んだ線)になる。時間は10〜15分くらいでよく、一日に数度行うと効果がある。喘息の方は試してみるのをお勧めする。なお、アイシングは『部分』を冷やすのであって、体温を下げてはならない事に注意をする事。温かい部屋で寒くならない様にして行う事が大事になる。

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