間違ったストレッチを行うと!?

stretch

 

最近では運動前のストレッチはパフォーマンスを落とすという事で、競技前は入念なストレッチは行わない様になっているようだ。ストレッチは練習後や競技終了時に行う様になって来ている。筋肉は縮む事が仕事で縮む事により関節が動く。縮んだ筋肉の反対側の筋肉は『引き延ばされる』のであって、筋肉自身が『伸びていく』事は無い。筋肉は引き伸されてしまうと力が入らず、そのため競技の前にストレッチを行う事は筋肉に力が入らない様にしている様なものとなる。

ストレッチの必要性は理解しているが、必要以上に筋肉を引き伸ばす事には反対である。なぜなら筋肉は引き伸ばされる事で障害される。整体やマッサージなどで張っている筋肉を緩めるとかストレッチが必要とかで揉みほぐしたり、引き伸ばす事があるが、身体に傾きがあると傾いている反対側は筋肉が張っている事になる。

一般的には『張っている筋肉は縮んでいて伸びが悪くなっている』と判断されているようだ。そのためその筋肉をストレッチするのだが、身体の傾きによって引き延ばされている筋肉をもっと引き伸ばせば、当然ながら筋肉は障害されやすくなり、その筋肉をさらに引き伸ばす様な外力が加わると、いわゆる『肉離れ』という状態になる。ギックリ腰や寝違いも同じ原理である。

学生時代は競泳をしていたが、準備体操ではアキレス腱を『弾み』を付けて伸ばしていたが、今考えると非常に怖い事であった。もしアキレス腱に肉離れが起きた場合、練習なら休めばいいが試合前ならせっかく練習して来た事が無駄になる。テレビのインタビューである水泳選手がコールされた後にストレッチをしたら『ギクッとなった』と話していた。これなどはストレッチの功罪を表している。もし、肉離れを起こした場合は、安静にしてアイシングをして、テーピングが出来るならテーピングで安定させる事が必要となる。地域のクラブチームで子供たちを教えているスポーツの指導者はこの事をよく考えて指導して欲しいと思う。

ページの先頭へ