肋骨は左右で12組あり、肋骨の下縁にそって肋間神経があります。
その神経になにがしかの原因で張力が加わると痛みが出ます。それが肋間神経痛と言われる症状です。
多くは脇の下が痛くなったり、肋骨にそって痛みが走る感じや、ひどくなると「胸痛」が起きる事があり、「心臓が痛い」と言って、胸を押さえて身体を丸くしたりします。
決してお年寄りだけの症状ではなく、子供でも肋間神経痛は起こります。
事故や運動障害によるものと思いますが、私の経験では、小学生の女子がこの症状があり、話しを聞くと地域のクラブチームでバレーボールをしているとの事。
バレーボールだけではないでしょうが、ボールを追いかけて背中から落ちたり、他人との接触で後方に転倒した場合では、肋骨が背部より前方に急激な力で押出されるため、その衝撃で肋骨と背骨の関節(肋椎関節や肋横突関節と呼ばれる関節)が離れる方向に力がかかります。
もちろん、関節が目で見えるほどの隙間があくわけではないのですが、関節の密着が悪くなり、わずかに肋間神経が引っ張られる様になり、結果、痛みが発生します。
特に第三肋骨や第四肋骨と言うのは心臓の高さになりますので、この肋骨が障害されると前述した「心臓が痛い」と表現されます。 調整としては、骨盤や脊柱、そして、障害された肋骨を前方から圧着する様にして関節を密着させていきます。
この肋骨の調整法は肋間神経痛だけではなく、ぜんそくの方にも非常に有効な調整法でもあります。
パソコンのキーボード操作や楽器演奏、オフロードバイクに乗っている方など、手首に負担がかかっている方に多く見られます。
三味線を教えている方で右の手首(小指側)の痛みが出ていて、手首を小指側に曲げながら、手背側に反らせると痛みが酷くなり、検査をすると非常にゆるい感じがしてました。
その部分を調整すると手首の痛みは消えたのですが、手の甲の骨(中手骨:5本)の中指(第4中手骨)と小指(第5中手骨)の骨との間が左手より右手の方があきらかに開いていて、関節の可動検査を行うとグラグラな感じがしました。
緩くなっている関節は可動しすぎているので、安定させるために手の甲に巻く様にしてテーピングで固定する事にしました。
関節が緩くなるということは、靭帯が伸びているという事で非常に治りにくく、障害期間が長くなるほど、加齢が進むほど予後不良であるのですが、まだ若い方だったためか、テーピングと手首の調整を行った所、中手骨同士のグラグラ感がなくなり関節も安定してきましたが、テープは長く貼っているとかぶれて来ますので二日貼って1日休ませる様にする事と、三味線の稽古の時には貼っておくようにしてもらいました。
三味線のバチは小指を深く曲げその上から他の3本の指でバチを挟む用に持つため、第4、第5中手骨に負担がかかり中手骨間の関節にゆるみが出て、さらに手首を小指側に曲げる様にして弾くためにこのような状態なったものと思います。
反対にギター、ベースでネックを押さえる時の手首の形のため、左手首に負担がかかっている方もいます。
練習して成れていく事も大事なのですが、頚部、肩関節、肘の関節および手首まわりの関節の調整をすると動きのよく痛みも少なくなります。
このような方にカイロプラクティックでの調整をお勧めします。
昼夜を問わず絶えず音が聞こえている。自分にしか聞こえない。という非常に不快な症状で、病気を伴わない場合、耳鳴りの原因ははっきりしておらず、肩こり、ストレスなどが一因とされています。
音の種類
1.キーンと甲高い音は、難聴などで高音が聞こえなくなった高さの音が聞こえると云われ、老人性難聴、突発性難聴、自律神経失調症でよくあります。
2.ジーという感じの音は、突発性難聴で起こりやすいと言われてます。
突発性難聴は突然片側の耳が聞こえづらくなり、悪化すると治療困難になります。一刻も早い治療が必要となります。
3.ボーという低い音は、メニエール病起こりやすくめまいが伴います。
こちらも進行すると治療が難しい病気です。
こんな時はまず受診して下さい。
1.半日以上耳鳴りが止まらない。
2.片耳だけ耳鳴りがある。
3.めまいを伴う
カイロプラクティック的にみると、おもに上部頸椎のゆがみが多く観察されます。仕事の姿勢などで一定方向を向いている様な方で、第一頸椎のゆがみが強く出ている時に症状が強くなる事があります。
第一頸椎は骨盤のゆがみと同時に変位が起こります。いままでの経験ではゆがみには一定のセオリーがあり、外傷等でセオリーと反対のゆがみがあると症状が起こりやすく思われます。
カイロプラクティックでは、頸椎のみならず身体全体の動きの検査を行い動きの悪い関節の調整をしていきます。それにより、耳鳴りの症状の軽減が見られます。
耳や脳に病気の無い場合カイロプラクティックは有効な方法です。お悩みの方は一度ご連絡下さい。