現在の腰痛は階段から落下が原因か?

 

30歳女性 腰痛で来院。話しを聞くと中学生の頃から腰痛があったそうだ。 さらに話しを聞くと、小学生の時に階段から落下していて尾骨を強く打っているようだ。

骨盤の検査を行うと、立位で膝が挙りにくく骨盤ごと引き上げる様にしている。 特に左仙腸関節の動きは固定されていて、伸展、屈曲双方に動きが感じられない。 右仙腸間節は前方変位があり、時折坐骨神経痛も出ると言っていた。

現実に階段からの落下が原因なのかは証明のしようがないのだが、坐骨を強打すると仙腸関節の動きは固定される事が多い。他に事故や運動障害はなく、階段落下を鮮明に覚えていて、中学生くらいから腰痛がある事を考えると、階段落下により左仙腸関節を障害された可能性が強い様に思われる。

また経理の仕事をしているため、一日中パソコンを見ている。この様な方達の頸椎を検査するとほとんどがストレートネックであり、肩こりや頭痛を訴える方が多い。この方も例に違わずストレートネックであり頸椎の伸展で下部頸椎のつまり感もあった。

また頸椎の屈曲時では胸椎10番付近に強い張りを訴えていた。 伏臥位で脊柱を診てみると、胸椎10番付近が屈曲変位が認められ、側屈の動きに制限があった。腰部のレントゲンでは異常がなかったそうだが、胸椎のレントゲン撮影はなく、胸椎10番付近の構造性の問題は解らないのだが、階段落下時に10番付近を屈曲させる様な衝撃があったのではないかと考えている。

調整後、膝は挙げやすくなるものの、屈んで靴を履く動作では腰痛の変化はなかった。 週一回くらい来院出来るという事なので、続けて調整をして行き症状の変化を観察して行く。

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