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肘の外側の痛みがある方へ

 

多く見られるのが肘の内側の痛みなのだが、これは内側側副靭帯という靭帯に負荷がかかり、腕を真っ直ぐ伸ばした時に上腕に対して前腕が外側に動いてしまう。 それ対して外側に痛みがある場合、腕撓関節という主に前腕を内側や、外側に捻る運動を行う関節付近に痛みが起こりやすい。

それ程重い物でなくても、手のひらを下に向けて物を持ち上げようとすると、肘の外側に痛みがあり、場合によると洗髪する事が困難になる事もある。手のひらに物を乗せて持ち上げる時には肘の痛みはない。

触診をすると、痛みのある側の腕撓関節の隙間がわずかに広く感じられ、触診時に痛みが出る。膝を痛めた時の様に関節部分に水が溜まるようである。健側と比べると脹れていて弾力がある。 自己調整は難しいので、自宅で行うのはやはりアイシングが一番よいと考える。またはローラー状の器具があればそれで関節部分を転がす様にすると痛みが引いて行く場合がある。
ローラーといってもイメージがしづらいと思うが、絨毯を掃除する粘着のローラー様の物と思って頂ければよい。最近は100円ショップ等でも健康器具のコーナーがあり、ボール状の器具があるのでそれを代用しても効果がある。あまり強く押し付ける必要もなく、コロコロすればよいので肘に痛みのある方はお試しいただきたい。

現在の腰痛は階段から落下が原因か?

 

30歳女性 腰痛で来院。話しを聞くと中学生の頃から腰痛があったそうだ。 さらに話しを聞くと、小学生の時に階段から落下していて尾骨を強く打っているようだ。

骨盤の検査を行うと、立位で膝が挙りにくく骨盤ごと引き上げる様にしている。 特に左仙腸関節の動きは固定されていて、伸展、屈曲双方に動きが感じられない。 右仙腸間節は前方変位があり、時折坐骨神経痛も出ると言っていた。

現実に階段からの落下が原因なのかは証明のしようがないのだが、坐骨を強打すると仙腸関節の動きは固定される事が多い。他に事故や運動障害はなく、階段落下を鮮明に覚えていて、中学生くらいから腰痛がある事を考えると、階段落下により左仙腸関節を障害された可能性が強い様に思われる。

また経理の仕事をしているため、一日中パソコンを見ている。この様な方達の頸椎を検査するとほとんどがストレートネックであり、肩こりや頭痛を訴える方が多い。この方も例に違わずストレートネックであり頸椎の伸展で下部頸椎のつまり感もあった。

また頸椎の屈曲時では胸椎10番付近に強い張りを訴えていた。 伏臥位で脊柱を診てみると、胸椎10番付近が屈曲変位が認められ、側屈の動きに制限があった。腰部のレントゲンでは異常がなかったそうだが、胸椎のレントゲン撮影はなく、胸椎10番付近の構造性の問題は解らないのだが、階段落下時に10番付近を屈曲させる様な衝撃があったのではないかと考えている。

調整後、膝は挙げやすくなるものの、屈んで靴を履く動作では腰痛の変化はなかった。 週一回くらい来院出来るという事なので、続けて調整をして行き症状の変化を観察して行く。

肘の痛み 〜肘の内側の痛み〜

知り合いのコンビニ店長。24歳と若い方なのだが、左肘に痛みがあり荷物の移動などで症状が強く出ている。彼の行動を見ていた方によると、荷物を持って腕を動かす度に顔をしかめていたそうだ。

レントゲンでは異常がなく「湿布してほっとけば治るよ」と言われそうだ。その後、私が触診した所、肘関節の過外転が診られた。もちろん、外転させた時は痛みも出て、皮膚を軽く触れると「ヒリヒリ感」もある。

あえて診断という言葉を使うが、「肘関節内側側副靭帯捻挫」となるだろうか。この様な診断名があるのか解らないが。
要するに肘関節の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)という靭帯に負荷がかかり靭帯が引き伸されている状態である。この靭帯は肘を伸ばしている状態で、肘関節が外側に曲がらないようにするための靭帯である。反対の内側に曲がらない様にしている靭帯は「外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)と言う。

何度か書いた事だが、靭帯は一度伸びると元に戻る事は無い。関節を構成している靭帯は繊維性靭帯という物で、名前の通り繊維である。普通の布地を引っ張っても弾力を感じる様な伸び方はしない。そして、繊維は引っぱり応力に非常に強い性質がある。ただし、強い力や長時間引き伸すと繊維が伸びてしまう。
そのため長く履いたズボンの膝が出てしまうと元に戻らないのと同じ事で、一度伸びてしまった靭帯も元に戻る事は無く、 そのため靭帯が伸びてしまうと関節は不安定になり、位置が悪くなり稼働時に痛みが出る事になる。

と、書いたのだが、若い方はきちんと調整してテーピング、アイシングを行うと靭帯が元の状態近くに戻るようである。もちろん靭帯が伸びた程度にもよるのだろうが。 先日、その店長と会う機会があり、症状を聞くと「もう痛みは無いし、テーピングもしていない」との事。触診をすると外転検査でしっかりした手応えがある。

少し苦言を言わせて頂きたい。整形外科医はレントゲンで異常がないというが、患者さんは痛みを訴えているのだからきちんと検査して欲しいものだ。何しろ私が行った検査は外転ストレステストという「整形外科テスト法」である。 本来なら整形外科医が行うベきテストでレントゲン等の検査と併せて診断するのが正当な治療に繋がると思う。異常がないと診断して湿布しておっとけば良いというのはいささか不快である。

 

以前にも21、2歳の方の中手骨の不安定をテーピングをした事があるが、やはり一月くらいで安定した事があった。 この様にテーピング、アイシングだけでも自然回復して行く事がある。先ほど書いた様に受傷の程度や年齢にもよるだろうがほっておいていいとは思わない。 皮膚の弱い方はテーピングが出来ないのだが、なるべく動かさずにしっかりアイシングする事は重要な治療となる。

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