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坐骨神経痛と椎間板ヘルニア .2

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数年前の事だが、右脚のしびれで施療に来た女性がいたのだが、MRIを観るとヘルニアは左側にある。医師も左側と言っていたそうだ。こうなると、ヘルニアが神経を圧迫して痛みやしびれが出るというのは間違っているのでは? と考えるのが普通であろう。

現在ギックリ腰で施療中の男性も、10年ほど前にヘルニアと診断されたそうだが、治療としては痛み止めと経過観察だけだったそうである。その後、痛みが無くなったので治療には行かなかったそうだが、もしヘルニアが神経を圧迫しているとしたら、ほっておいて治るはずは無い。

では痛いやしびれの原因を考えなくてはならないのだが、神経は圧迫よりも牽引により痛みやしびれを発症する。骨盤や腰椎にゆがみが起こると身体が傾く。その傾きを戻そうと上部脊柱が反対側に傾き始める。こうして、神経は徐々に牽引され始めて痛みやしびれが発症する。

多数の坐骨神経痛の方を診て来たが、ヘルニアが原因と思われる方はほとんど経験していない。もちろんヘルニアが原因の場合もあるのだろうが、多くは骨盤のゆがみを調整して行く事で症状の改善が観られる。 腰痛や脚の痛みやしびれが長引いている方はご連絡いただければ幸いである。

※ヘルニアが脊髄を障害している方にはカイロプラクティックの施療で症状の悪化が起こる事がある事を書き足しておく。

坐骨神経痛と椎間板ヘルニア .1

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椎間板ヘルニアとは椎体と椎体の間にある椎間板が押しつぶされて、椎間板の中にある髄核が椎間板の外側に飛び出した飛び出した状態の事である。

坐骨神経痛は、飛び出した髄核が腰の神経を圧迫するために脚が痛んだりしびれが出る。というのが一般的な説明であるのだが、最近の研究に寄ると腰痛や坐骨神経痛のない方を検査しても70〜80%にヘルニアがあるという。

また、坐骨神経痛で施療に来た方を触診してみると、ヘルニアが無い方に坐骨神経痛が出ている事がある。ヘルニアの原因として考えられる事は、事故やスポーツ障害と日頃の姿勢がある。

背中が丸くなる様な姿勢をとっていると、椎体は前に倒れている形となり、髄核は背中側に押し出されてくるのだが、脊柱の真後ろには脱出しづらい構造になっており、また脊柱自体も左右どちらかに傾いているため、髄核は後外方に押し出される様になり、前述した様に、椎間板を突き破って飛び出した髄核が神経を圧迫するためという説明になる。

続く

発熱時には。

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先日、コンビニでのお客さんと店員さんの話しが耳に入った。お客さんが結構つらそうにしているのを見て、レジの店員さんが「だいぶつらそうですね」と声をかけると「急に39°の熱が出た」と話していた。 これから病院に行くといってお店を出て行った。

急に39°の発熱を考えるとおそらくインフルエンザだと思う。 仕事を休めないからなんとか熱を下げたくて病院に行くのだろうが、正直言って風邪とかインフルエンザなら病院に行く意味はないと考えている。せっかく発熱したのだから熱が下がるまでゆっくり寝ていれば良いだけなのだ。インフルエンザや風邪にかかった時に発熱しない方がよほど恐ろしい事なのだが、一般には受け入れられていないようだ。 発熱は体が最近やウイルスに感染した場合に免疫を活性化するための防御作用であり、喜ぶべき事なのである。この事はちょっとネットで検索してみればたくさん記事が出てくる。

ただし、発熱時に注意する事がある。基本的には食事も抜いて水分を多くして寝ていれば良いだけなのだが、この時に『頭部をしっかり冷やす事が大事になる。』テレビなどでは医師が頭を冷やしても意味がない。脇の下などの大きな血管を冷やすとよい。と言っているがこれは大変な間違いなのである。前述した様に発熱は体の自己防衛であるのだから、解熱するのは間違っている。 頭を冷やすのは解熱が目的ではなく、脳を守るためである。タマゴの白身を温めて行くと透明から白くなっていくのはタンパク質の変性のためである。脳は神経細胞の集まりでタンパク質で出来ている。熱が加わるとタマゴと同じで脳細胞が変性して固まってしまい機能しなくなってしまう事になる。

したがって、体温を維持して脳の温度を下げる事が一番の治療になる。また、インフルエンザのワクチンには感染を防いだり重症化を防ぐ事も出来ないと言われている。ましてや、抗生物質は細菌には効果があるが、ウイルスにはいっさい効果がない。飲んでも意味は無いのである。さらにインフルエンザ脳症はインフルエンザウイルスが原因ではなく、解熱剤などの薬が原因と言われている。

※40°を超す発熱時にはこの限りではなく病院の受診が必要になることを言い添えておく。

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