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肩の痛み・自己調整方法

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本日いらしたクライアントさん。先月、右肩の痛みを訴えていた。やはり、痛みは続いていて、「腕がだるい」と言っていた。病院にも行ったようだが、首からだろうという事でレントゲンを撮り、リハビリでおもりを持って腕を振る、いわゆるアイロン体操と呼ばれる事をしたというのだが、やはりあまりよい感じが得られなかったのだろう。一度で止めたと言っていた。

この方の右肩は、『ゆるみ』のタイプなので、肩から腕を引き伸す様な治療は行ってはならないのだ。ゆるみのタイプでは、前に腕を伸ばし肘を曲げ多状態で、肘を体の内側に動かすと、肘が顔の中心まで行かない事が多く、痛みもある。 ストレッチなどでは、この状態で反対側の手で肘を引っ張る様にするのだが、これも行わない方がよい。ゆるみの肩関節はすでに筋肉(棘下筋)が引き伸されているのである。したがって、ストレッチを行うと余計に筋肉を痛める事になる。

自己調整の方法

1.上記の状態でストレッチではなく反対の手で肘を押さえて、軽い力で肘を後ろに3〜5秒くらい引く様にして、瞬間脱力をする。これを3〜5回くらい行う。

2.風呂で湯につかっている時に、腕を体の横に付けて、肘を前に曲げて前腕を前にする。手を開き手のひらを内側に向けて、手首ではなく腕全体内側と外側に大きく動かす。水の抵抗で肩の内旋筋と外旋筋を鍛える(鍛えると言っても筋肉を強くするのが目的ではない)

3.写真にある様な器具を使う方法もある。言葉で書くと解りづらいのだが、仰向けになって、ハンガーの斜めの部分を握って天井側に腕を伸ばす。車のハンドルを回す様にハンガーを左右に回す。肩の痛みが出た時には痛みが出る寸前で回すのを止める。これを左右に20〜30回くらい行う。

この器具は自分の肩関節調整用に作ったものだが、ハンガーに2Lのペットボトルをひもでくくり付けただけのものであるが、2kgくらいの重さで肩関節を密着させハンドル回し運動で関節の可動域を広げ、変位を調整する事が出来そうである。ハンガーの斜めの部分がちょうどいい角度に思える。
本日のクライアントさんに使用したところ調整前と調整後は可動域がずいぶん広がっていた。自分で簡単に作れるので肩の痛みがある方はお試し戴きたい。 調整後は15〜20分くらいのアイシングが効果的。

荷物を持って歩くと痛みで肘が曲げにくくなる。

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10分ほど右手に荷物を持って歩くと、肘の前の部分が痛くて曲げられずゆっくり数回曲げ伸ばしをすると、普通に動かせる様になる。というクライアントさんがいらした。

初回行う検査で、下部頸椎が右に倒しづらく、右の肩関節にゆるみがあり、肘関節にも少し異常を感じた。 以前に経験した事があるのだが、両肘を伸ばして手首を親指側に曲げると、案の定、右側がやりにくく肘付近に突っ張り間が出た。

前にもブログに書いたのだが、『肘内障』と言われる状態に近く、撓骨が上腕骨小頭(腕撓関節)から離開しているのが確認できた。

骨盤と頸椎を調整して、右肩関節と肘関節を調整すると肘の曲げ伸ばしが楽になった。肘の痛みでは側副靭帯が障害され横方向の動きがあったり、腕撓関節の離開が原因している事が多く観察される。

お子さんの腕を引っ張って肘が抜けた。というのはこの腕撓関節の事であり、撓骨が撓骨輪状靭帯から逸脱した状態のことであり、医師によっては母親に整復を教える事もあると聞いた。
ただし、自分で整復する事は難しいので肘に痛みがあれば相談戴きたい。 そして、この様な場合では、普段から荷物を持つ時に軽く肘を曲げて持つと肩関節のゆるみも解消できるし肘関節を痛める事も少ない。 参考までに。

関節は動くだけ? その2

mukumi

関節がゆるくなると神経の伝達が悪くなり、筋力の低下が起こる事は先日アップしたが、 もう一つ関節のゆるみが悪さをする事がある。

関節がゆるくなると緩んだ関節よりさ先にむくみが生じる事がある。もちろんすべてのむくみが関節のゆるみというわけではない。

腕のむくみでは肩関節のゆるみがあると、他方の腕よりゆるみがある方の腕があきらかに太くなっている事がある。乳がんで左乳房全摘した母は、ちょっと力仕事をすると左腕がむくむ事がある。肩関節、肘関節、手首を密着させる様に調整すると、10分ほどでむくみが消えてくる。

もし片側の手足にむくみがあるようなら手足の関節を調整する事も必要と思われる。これは腎臓や心臓に病気が無く、静脈瘤が無い場合に効果があると考えられる。 尿の出が悪いという様な事であればすぐに病院で検査をする事をお勧めする。

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