アドバイス

歩行と万歩計

 

変なタイトルだが、20数年前から一日一万歩が健康に良いと言われているが、現実には一万歩が大事では無いと考えている。

友人が話してくれたのだが、彼の勤めていた会社は3階建てで、一階部分は機械作業で、二階は一般事務所、三階はパソコンによる設計部分になっており、彼は三階で設計をしていた。

設計したプログラムが作業機械で動くのかを確認するため階段の上り下りが多く、それだけで一万歩近く歩数が出ると言っていた。「知ってるでしょ。うちの会社の大きさ。あんなに小さいとろで一万歩近くなるんだから、どれだけ上り下りしてるかって事ですよ。」と話してくれた。

健康のために歩く事は非常に大切であり、カイロプラクティック的に考えでは歩く事は「ヒト」本来の動きであり基本となる動作で、特に骨盤の動きは歩く事で正常な動きを維持する事ができる。そして、あえて「治療」という言葉を使うが、骨盤の治療には大股早歩きが必要になり、一万歩を目標にするのではなく、連続して歩く事が大事になる。
最低でも30分が必要であり、それを日頃から行う事が必須となる。

上記の友人の様に階段の上がり下りだけで一万歩近くになっても、脚の筋肉を鍛える事は出来るのだろうが、骨盤の正常な動きは得る事は出来ないし、場合によっては骨盤の動きに制限が起きる事もある。

ちなみにこの友人の会社は彼の自宅から徒歩で30分くらいの場所にあったので、車通勤しないで徒歩で通うと健康に良かったとおもうのだが。

しかし、現実には通勤時間や着ていく洋服と靴などの問題で、会社勤めの方は歩く時間が取れないとおもうが、バス停を一つ先から乗り、一つ手前で降りて帰る様にするなど工夫して、なるべく早足で歩く事をお勧めする。

骨盤を調整したら、、

以前よりゴルフをしていた方が来院した。特に強い症状はなかったのだが、姿勢分析をすると、右脚に体重がかかっているいる事が解った。
この方は歯科医で座らず立ったままで治療をしている。話しを聞くと右利きのため右脚に体重がかかる様な姿勢にならざるを得ない。という事であった。

初日の施療後、「体重が真ん中に来たのが解る」と言ってお帰りになった。数度の施療後、出身大学に行き、ラウンドする事になり18ホールを廻ったところ、翌日に腰痛がおき来院。
痛めたときの事を聞くと、どうやらフォームが変わってしまったと言っている。「自分のフォームはシフトウェイトをせず、右脚に体重がかかったままボールを打つフォームだった。」そうなのだが、骨盤の調整をしたためか自然にシフトウェイトしてしまったようで、骨盤が左に回転しやすく、腰椎も左に捻りやすくなり腰の右側が引き伸されてしまったのが原因と見られる。

ご本人には「調整してもらったせいでは無いのは解っているから」と言って頂いたが、骨盤の調整をした事でフォームが変わってしまい却って腰痛が出るという事もあるという経験をした。
そのため姿勢の調整後は動きを確認しながら運動を行う必要があると言えよう。

風邪を引いたら?

カイロプラクティックとは直接関係はないのだが、時節柄風邪を引いている方が多いと思う。ネットに「間違った風邪の治し方」というのがあった。その中に「熱を下げようとする事」というのがあり、『風邪をひいたときに熱が出るのは、ウイルスをやっつけようという体の免疫がはたらいている証拠です。無理に体温を下げると、風邪は長引くばかりで一向に治りません』とある。まったくその通りであるのだが、対処の方法で、38°や39°では脇の下に冷却シートを貼ったり氷枕を使う必要は無い。と書いてあるが、 これは頂けない。

脳はタンパク質で出来ていてタンパク質は熱に弱く高熱にさらされると硬化してしまう。ボイルドエッグを作ってみると39°くらいから透明だった白身は硬化して白くなってくる。脳にも同じことが起きる。したがって、体温が高くなるのは免疫を活性化するため必要な事だが、しかし、高音の血液が頭部にいくのは感心しない。脳は徹底的に冷やすべきである。

テレビでは内科医が頭を冷やす必要がなく熱を下げるには大きな血管が通っている脇の下を冷やすと良い。と言っていた。大変な間違いである。頭寒足熱は嘘ではなかった。 食事も栄養のあるものと言われていたが、食事も必要なく、こまめな水分補給(スポーツドリンクは必要なし)をし、ゆっくり休む事が一番である。そして
風邪薬は決して飲んではいけない。風邪薬の多くは解熱剤はいっているため、せっかく熱が出て免疫を高めようとしているのじゃましている事になる。呉々もカイロ的に考えると「脳脊髄液」循環させると頭部の熱が下がり頭がすっきりする事がある。しかも、体温が下がるわけではないので免疫がさがることもないが、発熱時にわざわざカイロプラクティックに来るよりゆっくり休む事が肝心である。

肩関節のケア

先日肩関節のセルフケアについて書いたが、やはり肩関節痛で施療に来て頂いた方にその後の様子をお聞きした。この方は家具製作をしている方で、肩関節調整器(上記写真)を作って持って来て下さった。もちろんご自身も自宅で使っている。

今回次の様なメールを頂いた。

「肩関節は全快とはいきませんが8割がた回復しております。まだ腕を真上に挙げることはできませんが、後ろ手に手を組むことはできるようになりました。日常生活にはなんら支障がない状態です。 しかし、毎日風呂上がりに肩を回したりのリハビリは欠かしていません。

9月に患ってから半年。50肩経験者の人達からは、回復が早い。と驚かれています。 自作の調整器については、使い始めた当初は、仰向けで腕を天井に向け、器具を左右に捻ると肩にかなりの痛みがありましたが、数分続けると不思議と痛みが和らぎました。 2Lのペットボトル(2kg)を乗せて負荷をかけていましたがもう少し負荷があってもいいかもしれません。

数日続けたところ、捻る際の痛みは和らぎ、1週間ほど続けたところで痛みはなくなりました。腕を上に挙げるのが楽になって可動性が良くなったと思います。 効果があったと感じています。」

昨年9月に発症してから施療にいらしたのは11月。12月まで3回の施療をしたが、初回に調整器の話しをしたところ、次回には試作器を作って来て下さった。以前ハンガーで作った調整器をブログに載せたが、それを見て自作してご自身も使っておられる。 2回目の施療で肩の挙り方はかなり回復してズボンを履く時に引き上げる事が楽になったと話しておられた。

今回のレポートは、カイロプラクティックの調整で肩の痛みは回復していくが、毎日自宅で調整を行えばより早く回復するという事の証明になった。

肩の痛みがある方はいつでもご連絡を。

膝関節のセルフケア

股関節、膝関節、足首の痛み

膝関節は体の中で一番大きな関節であり自力でのケアは非常に難しいため、自宅でのケアで大切な事はアイシングと考えている。マスコミ等での情報では大腿の筋肉が弱くなったため膝関節が障害されると言っているが、実際は膝関節の障害により大腿の筋肉の萎縮が進んだものという一部の整形外科医の意見が正しいと思っている。理由としては『筋力を低下させ膝関節を休ませている。』というものである。

自分の体験から考えてみても、その整形外科医の話しが一番納得できる。したがって、大腿の筋トレは行っても無駄と思っている。特に椅子に座り足首におもりを付けて膝の曲げ伸ばし行う方法や、同じ姿勢のまま両手で膝の裏を支えて床から脚を持ち上げぶらぶらさせる方法も行われているが、この二つの方法はお勧めできない。 なぜなら膝関節の分離が起こる事にある。

整形外科やカイロプラクティックでも多く言われる事で、関節の隙間を適度にを広げるという考え方があるが、本来関節は密着している事が大事で、怪我等で密着が悪くなると痛みや筋力低下が起こる。 立って生活をするという事を考えると、肩の関節を除き他の関節は重力によって密着方向に力がかかっている事が解る。そのため関節の隙間を適度に広げるという事は不可能という事になる。整形外科で一般に行われている頚部や腰部の牽引療法も同様である。

自宅でのケアは痛みが強い時には歩行や運動は控え、痛みが軽くなるまで徹底的にアイシングを行う事。痛みが強い時にはたいてい膝に水が溜まっているが、水が溜まるのは炎症があるためで、体は炎症を抑えようとして関節内に水を溜めている。そのため、いくら水を抜いてもすぐに溜まってしまうのである。 膝の腫れや痛みが少なくなってからはしっかり歩く事が一番大事になり、膝の痛みが無くなると萎縮していた筋肉は自然ともとに戻る。必要以上の筋トレは必要がなく、却って炎症が強くなる事もあるので注意をしたい。

肩関節のセルフケア

 

いわゆる四十肩や五十肩と言われる肩関節の痛みのケアで大事な事がある。自宅でのセルフケアを行う事で痛みの軽減が早くなる。

方法としてはたいして難しい事は無いが続ける事が必要である。いくつかやり方を書いてみる。

1.窓枠やシンクに肩幅より少し広く手を着き体を斜めの状態で腕立て伏せを行う。注意として腕を曲げた時に肘を体より後ろに出さない事。もちろん、床で腕立て伏せを行っても良いのだが、筋トレをするのが目的ではなく、肩関節の圧着にあるためあまり大きな負荷をかける必要は無い。

2.湯船に浸かっている時に肘を曲げ、手のひらを広げ、肩の関節を中心に腕を内外に動かす。手のひらにお湯の抵抗がかかり伸びてしまった筋肉を正常な長さに戻すために行う行為である。また、部屋の中ではうちわを持ち同じ事を行っても良い。

3.少し大変な方法だが、床に伏せて両肘で体を支え、脚を伸ばし肩関節に荷重をかける。この時に腰部を真っ直ぐにする事。この形は腹横筋の強化にも効果がある。

 

 

 

 

 

 

4.以前投稿したが、ハンガーに2Lのペットボトルに水を入れくくりつけて、仰向けになり両手を天井に向けて伸ばし、ハンガーを持ちハンドルを回す様に左右に動かす。肩関節に荷重をかけ圧着しながら可動範囲を広げる事が目的になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、これらの方法はゆるんでいる肩関節には特に有効であるが、可動範囲が少なく痛みが強くてあまり動かす事が出来ない方はカイロプラクティックの施療を続けて、ある程度動かせる様になってから自宅ケアを行うのが良い。

また、ケアの最後にはアイシングを行うとより効果的になる。これも以前書いてあるが、方法はアイスバッグに氷水を入れて、肩関節にあてバスタオル等で固定し、15〜20分冷やす事。

大掃除での注意

引っ越し 掃除

年の瀬も迫り大掃除を終えたお宅やこれからの方もいると思う。 注意して頂きたい事に、ギックリ腰や、頚部痛がある。やはり不意に動く事が多い作業のため、ギックリ腰になる方も多々いらっしゃるだろう。 物を持つ時には必ず膝を曲げて、かるく肘を曲げ、腰の力だけで立ち上がらないようする事。

また、立ち上がる時よりも物を持とうと腰を曲げた時の方が受傷しやすい事を忘れてはならない。 以前にも書いた事であるが、筋肉は引き伸された時に障害されるため、腰を曲げる、背中を左右どちらかに曲げる様な感じで背中を伸ばすなどの瞬間に引き伸された側が障害される事多い。 ギックリ腰の時には、作業を中止して痛めた部位をアイシングしながら体を休ませるのが大事になる。

アイシングは氷水を用い一回の時間は時間は15分から20分を目処にして、一日に数回に分けて冷やす事。部屋を温かくしてアイシングをしている部位以外は温めながら行う事が大事。体温が下がらない様に注意をする事。

日頃から首に痛みのある方、特に頭を後ろに倒すと痛みがある方、または倒せない方は、上を向く動作に注意をしたい。電球の交換時に上を向き頚部痛を発症した方もいる。健康番組でも同じ話しがあり、その方は頸随をいため手術を行ったようだ。

この場合も、受傷後すぐに安静にしてアイシングが必要となる。両腕、両足、片側の手足が上手く動かせない様な場合は迷わず救急車を要請する事。 充分に注意いただきたい。ある程度症状が治まってからカイロプラクティックの調整で回復して行くので、この様な時には連絡いただければ幸いである。

発熱時には。

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先日、コンビニでのお客さんと店員さんの話しが耳に入った。お客さんが結構つらそうにしているのを見て、レジの店員さんが「だいぶつらそうですね」と声をかけると「急に39°の熱が出た」と話していた。 これから病院に行くといってお店を出て行った。

急に39°の発熱を考えるとおそらくインフルエンザだと思う。 仕事を休めないからなんとか熱を下げたくて病院に行くのだろうが、正直言って風邪とかインフルエンザなら病院に行く意味はないと考えている。せっかく発熱したのだから熱が下がるまでゆっくり寝ていれば良いだけなのだ。インフルエンザや風邪にかかった時に発熱しない方がよほど恐ろしい事なのだが、一般には受け入れられていないようだ。 発熱は体が最近やウイルスに感染した場合に免疫を活性化するための防御作用であり、喜ぶべき事なのである。この事はちょっとネットで検索してみればたくさん記事が出てくる。

ただし、発熱時に注意する事がある。基本的には食事も抜いて水分を多くして寝ていれば良いだけなのだが、この時に『頭部をしっかり冷やす事が大事になる。』テレビなどでは医師が頭を冷やしても意味がない。脇の下などの大きな血管を冷やすとよい。と言っているがこれは大変な間違いなのである。前述した様に発熱は体の自己防衛であるのだから、解熱するのは間違っている。 頭を冷やすのは解熱が目的ではなく、脳を守るためである。タマゴの白身を温めて行くと透明から白くなっていくのはタンパク質の変性のためである。脳は神経細胞の集まりでタンパク質で出来ている。熱が加わるとタマゴと同じで脳細胞が変性して固まってしまい機能しなくなってしまう事になる。

したがって、体温を維持して脳の温度を下げる事が一番の治療になる。また、インフルエンザのワクチンには感染を防いだり重症化を防ぐ事も出来ないと言われている。ましてや、抗生物質は細菌には効果があるが、ウイルスにはいっさい効果がない。飲んでも意味は無いのである。さらにインフルエンザ脳症はインフルエンザウイルスが原因ではなく、解熱剤などの薬が原因と言われている。

※40°を超す発熱時にはこの限りではなく病院の受診が必要になることを言い添えておく。

膝の痛みに筋トレ?.2

スクワット

大腿四頭筋の筋トレの前にもう一つ。これは整形外科医の書いた本なのだが、タイトルは『考える膝』というものでいままでの関節の安定は筋力を付けるという考え方を大幅に変えるものであった。

膝を痛めた時に、膝は大腿四頭筋を萎縮させると書かれている。理由としては、関節を守るために筋萎縮をさせ膝を休める様にしている。という事である。 実際、自分の話しになるが、左膝を痛めた際に「外側広筋」という大腿の外側の筋肉が萎縮して立ち座りに不便を感じていた事があった。アイシングをこまめに行い痛みと腫脹が治ってからは自然に筋量が元に戻った。したがって、筋トレをする事よりも膝の障害を治した方が正しい方向ではないかと思っている。

では、筋トレの方法だが、一番良いのは「スクワット」であろう。背中を丸めない様にしながら膝を90°近くにまで曲げて伸ばして行く方法になる。 この時の歩幅は肩幅より少し広くとりまっすぐにしゃがみ込む様にする。どうしても上半身が前に倒れる時には壁や、柱に掴まっても構わないので、転倒しない様にどこかに掴まって行うのが良いと思う。上記の写真の様に椅子の背もたれでも良い。

回数としては5回から10回程度でよく一日に2〜3セットで構わない。また、やっては行けない筋トレは、椅子に座り足首に重りをつけて、床から足首を浮かしていき膝を真っ直ぐに伸ばす様にする方法なのだが、これをすると足首が床から離れる時に膝関節が引き伸される様になり、関節を痛める事に繋がる。

残念な事に病院での筋トレの指導はほとんどがこの方法になる。 また、椅子に座って両手で痛めている膝を、膝の裏か持ち上げる様にして、膝から下をぶらぶらさせると言う方法であるが、これもお勧めできない。どちらも関節が剥がされて行く方向なので関節を痛めてしまう事になる。

呉々も痛みが強い時には行わず、膝の炎症をとるために日頃よりアイシングをする事をお勧めする。もちろん日頃の歩行とカイロプラクティックの調整も大事な事になる。

膝の痛みに筋トレ?.1

スクワット

膝を痛めてるクライアントさんに聞かれた事なのだが、一般的には膝が悪い方は膝関節を安定させるための、大腿四頭筋が弱くなっているので大腿四頭筋を鍛えなさい。と言われている。

この相談者は、5年ほど前に階段で脚を滑らせて膝に痛みが出ている。かなりの痛みのため病院に受診したが、レントゲンのみで異常なしと診断された。

この方は10年ほど前に施療に来ていた方なのだが、最近になり再来院していて頸椎と肩こり、文字がうまく書けなくなったという事で施療をしている。調整中にふと膝が気になり、膝関節の検査をすると、膝十字靭帯のうちの前十字靭帯が伸びている事が解った。

残念ながら靭帯は一度伸びてしまうと元に戻る事は無いのだが、関節の調整、アイシングを行うと僅かに戻る事もある。そのため初期の治療が大事になる。病院受診の際に発見できていれば、もう少し治療の方法があったかもしれない。

さて、膝のための筋トレの話しなのだが、大腿四頭筋を鍛えるというのはいささか疑問ある。なぜなら、筋肉を強くしても歩行時おいてはそれほど強力な筋力は必要としないと思われる。現在の筋力を維持する事の方が大事だろうと考えている。 それに、鍛えて付けた筋肉は鍛え続けないと、すぐに元に戻るのは運動をしていた方はお分かりだろう。もちろん、筋トレが悪いとか必要がないというわけではないことをお断りしておく。

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