アドバイス

頭痛と気圧。

 

頭痛

6月は一年で一番気圧が低いと言われている。気圧が下がると偏頭痛を起こす方が多くいる。気圧が下がると言う事は体内の気圧が上がる事と同じ事であるため、頭の中で血管が広がり血流量が増える事が原因と言われている。

この様な方の中には耳管が詰まっていて、いわゆる「耳抜き」が出来ないと言う事もある。スキューバダイビングでタンクを背負っていると大抵は耳抜きが出来るのだが、タンクを背負っていても耳が抜けず、飛行機に搭乗した際も耳が抜けず苦しんでいると言う話しも聞く。

頭痛の方の頸椎を検査すると上部頸椎と下部頸椎に反対の傾きが観られる事が多い。特に、第一頸椎(環椎)に側方と後方変位があり、頸椎を調整すると頭痛が治まってくる。

週末、ご自宅にいる時には頭痛が起こるが、仕事場では頭痛がでないと言う方がいるのだが、ご自宅は電車の近くと行っていた。もしかすると電波障害ではと考えているのだが、頸椎の変位がある方すべてが同じことが起きるわけではないので、確かとは言えないが、送電線のそばではこの様なことが起こると言う報告もある。

いずれにしても脳の病理が無いと言う場合においては、頭痛には頸椎の調整が効果的である。自宅では後頭部のアイシングを行うと血流量が少なくなるので頭痛が軽くなるので、偏頭痛の時にはお勧めする。

痛みを感じないと?

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施療をしていて感じる事があるのだが、身体に痛みが無いとあまり不自由を感じない様である。カイロプラクティックでは主訴とは別の関節の検査も行う。 例えば肩こりで来院した方でも膝関節の検査を行っている。

先日、肩こりでいらした方なのだが、右膝関節に腫脹があり、うつ伏せにして膝を曲げていくと、左側は踵がお尻につくが、右側はお尻まで踵が届かない。この膝ではかなり窮屈感があると思い、尋ねると「いえ、あんまり窮屈感は感じない」と言われたが、膝関節がどのようになっているかを説明をすると理解して頂けた。

四十肩などでは、初回に左右の動き方の差を検査してから施療するのだが、以前いらした方は左肩の痛みと可動制限が強かったので、右側と比較せず施療を続けてしまった。痛みは無くなって来たのだが、まだ可動域が少ない状態だったので、「では、右側と可動域を比べましょう」といって、右腕を挙上してもらったところ、右側の腕が真っ直ぐ上まで挙らず、水平から約50°程度であった。ご本人は「あ〜、右と対して変わらないから大丈夫だ」と言われ、施療を終わった事があった。

この様に痛みが無いと関節の動きが少なくても困らないのだろうが、可動域減少をほっておくと、いざ痛みが出た時に症状が強く、痛みなどが取れるのが遅くなる事が多い。脊柱にしても側弯をほっておくと他の部位のゆがみや痛みなどの症状がでやすくなる。

腕などは日常生活で真っ直ぐ上に挙げる機会が少ないため、痛みが無いと腕の動きに気がつかない事が多い。体操がてらに腕の挙上、鏡を見て背中の曲がり具合や頚の動きやすさなど、日頃から身体を動かす事をお勧めする。動きに左右差があればなるべく早いうちに調整を行うと痛みなどの症状が少なくなる。 この様に考えると「痛み」が出ると言うのはありがたい事なのだろうと思う。

頭を後ろに倒すと首に痛みが出る時は。

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頸椎の伸展に制限があると頭を後ろに倒せなくなる。痛みが無い間はあまり不自由は無いのだが、制限が強くなると痛みが出て、痛みのため首を動かす事が出来なくなる。

年末に大掃除をしていて、電球の交換時に上を向いたら首に強い痛みがでて、以後痛みで首を動かせない方が来院した事がある。この方の場合は頸椎の調整をする事で痛みを回避できた。

上を向く動作と言うのは日常生活の中であまり多くは無いので、頭を後ろに倒す事が出来ないのに気がつかない場合がある。例えば缶の飲み物が最後まで飲みきれない。と言う場合がある。コップで飲む時にはコップの中に鼻が入るのであまり頭を後ろに倒さなくても飲む事が出来るし、ペットボトルならボトルをくわえているためボトルを傾ければ飲む事が出来る。しかし、缶は鼻が当たるため頭を後ろに倒さないと最後まで飲みきれない。この様な場合、痛みが無いとあまり気にしていない方もいるのだが、これは頸椎の伸展に制限が出ている証拠である。

こういった症状がある時には、なるべく早いうちに頸椎の調整を行うと頭を後ろに倒しやすくなる。またあまり痛みが無い場合なら、自宅で簡単な動きを行う事で動きの制限を軽くする事が出来る。

方法

1.頭を後ろに倒し、左右を交互に向く。

2.頭を前に倒し、左右を交互に向く。

3.頭を右に倒して、左右を交互に向く。

4.頭を左に倒して、左右を交互に向く。

ゆっくりと痛みが出ないくらいで行って頂くとよい。

※頭を後ろに倒して腕や脚の感覚が無くなったりしびれが強くなる場合は、頸髄症の疑いがあるためすぐに病院で検査を受ける事をお勧めする。

O脚矯正? 〜O脚矯正の危険性〜

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O脚の話しを20年ほど前にある研究会で発表した事がある。O脚には「機質的O脚」と「機能的O脚」の二種類があると考えている。

機質的というのは、遺伝的な骨格や事故、加齢による変形。機能的と言うのは関節に何かの障害が起きて正常な可動域が確保されていない。と言う事と思っている。

したがって、機質的O脚では程度によるが矯正の効果はあまり期待できないと思う。 機能的な場合は、全身的な調整である程度のO脚は軽くなっていくだろう。「全身的な調整」と言うのは膝の調整だけではなく、膝関節の可動制限を起こしていると考えられる、骨盤、股関節や足関節などを調整していく事である。

O脚の方の骨盤を検査すると多くの方に仙腸関節の前方変位があり、前方変位があると股関節の内旋変位(つま先が内側に向く)しやすく、膝関節の屈曲(曲がっている事)があり、足首は内反変位して、脚の外側に体重がかかって歩いている事が多い。また、O脚の方はあぐらをかきづらく、正座の方が楽と言うのが特徴である。

一般的にO脚矯正をしているところでは、足首を押さえて膝関節を内側に押す様な事をしている事が多く、また、空気が入るシート状物を膝に巻き、高圧の空気を入れる事で膝関節を内側に押し付ける様な事をしているのだが、これは非常に危険な事である。 膝関節の内側には「内側側副靭帯」という靭帯が付いていて、大腿骨に対して脛骨が外側に動かない様になっている。スキー等でこの靭帯を損傷した方では、脛骨が外側に動き膝関節の不安定と痛みを訴えている。

他のブログのページにも書いた事だが、靭帯は一度伸びてしまうと程度にもよるが元に戻る事は無い。そのため膝関節を内側に押し付けると言う方法は膝関節を壊す危険はあってもO脚が矯正される事はなく、外力により強制的に捻挫を作っている事で、絶対にやってはいけない事である。くれぐれも注意を願いたい。

O脚の調整は前述した様に膝関節だけではなく、骨盤、股関節も一緒に可動性の調整を行い、日頃の歩行が非常に大切になる。いずれにしても骨の形を少しづつ変えていく必要があるため、調整を繰り返し、他人任せではなく普段からしっかり歩行を行い、調整後や歩行後にアイシングが大切である。

熱中症 に注意!

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早くも熱中症のニュースを見る事が多くなって来た。ブログの一番最初に自分自身の体験と対策を書いているので、詳しくはそのページを参考にして頂きたい。『熱中症

熱中症を防ぐには、あまり時間を置かず、水分補給をする事が大事になる。 普段に摂取する水分は、普通の水で充分であり、熱中症ではない時にスポーツドリンクを飲んでもあまり効果はなく却って糖分の摂取が多くなったり、必要な水分を補給できない事がある。

スポーツドリンクは普段より多く汗をかいた様な場合に有効であり、半分くらいに薄めた方が水分を取り込みやすくなる。経口補水液を自作するサイトも多くあるので作ってみるのもよいだろう。

部屋の中でも注意が必要で、喉が渇いてなくても水分補給をしないでいると熱中症になる事もある。クーラーも必要に応じて使う事も大事になる。

熱中症になったら、まず水分を取り涼しいところで、頭を冷やして安静にする事。意識の低下があればすぐに病院へ。
こまめな水分補給を忘れずに!

長時間の運転で膝に痛みが?

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ゴールデンウィークで運転している方が多いだろうが、最近はほとんどの車がオートマティックになっている。ワンボックスであると膝が前に伸びず、仕事で使っている様な椅子に座っている形になる。

そして、オートマティック車では左脚を使う事が無く、床を踏みつけている事が無いので、膝の関節が「浮いている」様な感じになる場合がある。 この状態が長く続くと、降車時に膝が痛む事がある。クラッチ操作があるとそれなりに膝の曲げ伸ばしがあるため痛む事は少ない(最も渋滞でのクラッチ操作はかなり辛いものがあるが)。出来れば2時間くらいで休憩を取り4〜5分歩く事をお勧めする。

運動等で膝を痛めた事のある方はこの症状が出やすいかもしれない。関節には力が加わっていないと潤滑が失われてしまい、動かすと痛みが出やすくなる。 歩く事で潤滑が回復して痛みが軽減される事になる。

そして長時間の運転では運転者だけではなく同乗者もエコノミークラス症候群の発症に気をつけなければならない。場合によっては数時間も座っている事になる。集中力が続くのもおおよそ2時間くらいと言われている。
安全のためにも健康のためにも休憩しながらのドライブをお勧めする。

肩関節を痛めた時には?

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何度が書いた事だが、肩関節の障害は関節が緩んで関節の位置が悪くなる事で、動かしづらくなったり、痛みが出たりする。 カイロプラクティック川崎での施療は関節を密着させる事が主な事で、筋肉の長さを正常な長さに戻す様にしている。

しかし、いくら調整をしても一度伸びてしまった靭帯は程度によるが完全には元に戻らない。そこで施療後、普段の生活の中での注意を話している。 荷物を持つ時には、腕を完全に伸ばして持たない様にお願いしている。わずかでよいので肘を曲げて荷物を持って頂きたい。腕を完全に伸ばして荷物を持つと、肩関節が引き伸される様に力がかかり、伸びてしまった靭帯の分だけ関節が離開する事になり、施療の効果がなくなってしまう。

肌がかぶれないのであればテーピングも効果があるが、自分で貼るのは難しいので、家事などの作業が無い時には三角巾等で腕を吊ってしまうのが良いだろうし、上腕二頭筋の筋トレも効果がある。筋トレと言っても筋肉を強くすると言うわけではないので、疲れるほど行う必要はない。

方法としては、1Lのペットボトルに水を入れて肘を曲げ伸ばしするだけでよい。回数としては10回から20回程度で充分である。前述した様に筋肉を鍛えると言っても強くするわけではない。靭帯が伸びてしまうと必然的に筋肉も多少伸びてしまっているため、関節にゆるみが出る。その筋肉を元の状態に戻すのが目的になる。筋肉は強くするより今の状態を維持する事が大事と考えている。そのため、今の筋肉をよく使う事でよい。そして、しっかりアイシングする事をお勧めする。

関節を鳴らすと?

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指の関節を鳴らすと節が太くなる。と言われたものだが、実は本当の事である。 関節は関節包という袋に包まれていて、その中には滑液という液体が入っていて関節の潤滑を行っている。

関節を急激に曲げると関節包の中が陰圧になり、滑液に溶け込んでいる窒素(と、言われている)が気泡になり、それがはじける時に出る音と言われている。非常に小さい気泡なのだが、気泡がはじける時にかなりの高温になるため、関節軟骨を破壊してしまう。破壊された軟骨は修復されるのだが、繰り返しポキポキするためだんだんと関節が大きくなってしまうのだ。

よく自分でクビをボキボキ鳴らしている方を見かけるが、首の関節も同じ事が言える。音が出るとすっきりした気分に鳴るのだが、自分で鳴らす時にはたいして動きの悪くない関節が鳴る事が多いと考えられ、一番動かしたい関節を自分で動かす事は難しいだろう。

整体といわれる手技の中には頭を両手で持って左右に勢いよく捻る様な事をしているのを見かけるが、これも非常に怖い事なのである。カイロプラクティックでは個々の関節の動きを検査して、動きが悪い関節のみの動きを調整する。動きがよい部位は調整する必要がなく、却って症状の悪化に繋がる事もある。
調整の際に音が出る事もあるのだが、音を出す事が目的ではない。何度も鳴らすと首だけではなく指の関節と同じ様に関節が大きくなってしまう。関節が大きくなると却って動きが悪くなる事もある。指同様に首も鳴らさない様にした方がよい。

視力低下と頭痛

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頭痛の続いてる方で、緑内障だったと言う方がいた。緑内障は年齢には関係なく発症し、強度の近視の方は発症しやすいと言われ、緑内障自体は治る事は無いため、早い発見と目薬による治療を続けて行く事になる。ほっておけば失明する事もある。

簡易的な方法だが、片方の目を塞いで、格子状の升目を見た時にゆがんでいる升目があったり、みえない部分がある場合は緑内障を疑う。この方法は自宅でも出来るため、光がまぶしく感じたり、チカチカする様な事が続いているなら、簡易的に調べて見てよいだろう。もちろん、眼科の受診が一番確実であるのは言うまでもない。

本日、継続して来ているクライアントさんだが、先々週くらいは頭痛が軽くなっていたのだが、先週末や、本日は頭痛が出て来ていると言っていた。2年くらい前にだいぶ視力が落ちたと話していて、すこし、乱視も入っている様である。視力低下の原因はおそらくパソコンだろうと話していた。

視力低下があると、見やすい方向から物を見ようとするためだろうか、頸椎のゆがみが出るのではないだろうか。特に頭痛の方は第一頸椎の側方変位と後方変位が起きているいるのを多く見かける。頸椎の調整を行うとその場で頭痛が取れる場合もあるのだが、仕事の姿勢や視力の問題もあるのだろうが、ある程度調整を続けないと頭痛が無くならない事も多い。

頭痛が続いている場合は一度、脳の検査と、眼科検診をする事をお勧めする。脳および目の異常がない場合は、姿勢の調整が効果的である。

平らな所でつまづく?

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つま先を引きずる様に歩いたり、平らな所でつまづく事がある方に対して、つま先が持ち上がった様な靴や、つま先を引き上げやすい靴下など歩くためのアイテムがいろいろあったり、または引きずるのは筋力が弱いからと、筋トレを勧めるのが一般的である。

しかし、関節の密着が悪くなると神経の伝達が悪くなったり、筋力低下が起きる事がある。特に仙腸関節の密着が悪いとその側の下肢の筋力全体が弱くなる事を多く診ている。股関節や膝関節、そして足関節のゆがみやゆるみがあっても筋力低下は起こる。

足首やつま先を持ち上げる筋肉は長母趾伸筋や前脛骨筋といい、脛骨(すね)の上の方の外側にある。その筋力低下がある方の多くは筋量に左右差が無いにも係らず、筋力低下が起きている事がある。前述した様に関節のゆるみがあると、この様なことが起きやすい。

したがって骨盤や下肢の関節のゆるみを調整する事で解消できる事が多い。仙腸関節を調整すると筋力の回復は顕著に現れる。そして、関節の良い状態を維持するためにはしっかり歩く事である。 歩くために靴や靴下の着用はよいと思うが、それよりもひも靴のひもをきちんと締めて踵が浮かない様にして歩く事が大事で、よく一日一万歩と言われるが、歩数ではなく30分から40分程度を連続で早歩きの必要がある。

最初から30分以上の早歩きは大変であるので、速度を落としたり、時間を短くして始めると長続きする。そして、歩くと言う事は運動ではなくヒトとして二足歩行するという基本の事である。通勤等で時間や距離に制限があるだろうが、なるべく毎日歩く事をお勧めする。

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