頚部痛、寝違い、手や腕の痛み・しびれ

頚部痛の原因として以下のものがあげられます。

  • 交通事故の後遺症やスポーツ障害(むち打ち症など)
  • 仕事の姿勢(パソコンなど頚をあまり動かさない)
  • 寝違いによる急性の痛み
  • 加齢によるもの

交通事故やスポーツ障害などの外傷後に頚の痛みが出る事が多く見受けられますし、最近はパソコン仕事の方で頚部の動きが良い方はあまり見た事はありません。

七つある頸椎で上部頸椎のゆがみでは頭痛やまぶたのけいれんが起きたり、下部頸椎のゆがみでは肩こりや手や腕にしびれや痛みが発症する事があります。

また、骨盤のゆがみや脚のけがなどにより、バランスが崩れると「脊椎を曲げて倒れない様に重力バランスをとる様にしている」と言う事です。そのため、頚部でもゆがみが出て、しびれや痛みの発症に繋がります。

医師の診察を受けるべき徴候

やはり、外傷後、骨折が疑われる様な場合はレントゲン等の検査が必要になります。

加齢による骨の変性があると、上を向く動作(大掃除で室内灯の取り外しをした様な場合)で、頚部に激痛が起こる事があり、酷い時には動けなくなる事もあります。
また手や脚の両側に症状が出たような時は医療機関による治療を第一として下さい。

診断の結果、異常が無い場合はカイロプラクティックが有効です

検査で異常がなく、経過観察をしている場合はカイロプラクティックの施療が非常に有効になります。
むち打ち症などでは頸椎の牽引療法が一般的に行われてますが、牽引療法はお勧め出来ません。

頸椎や腰椎は牽引して椎体の隙間が正常になることはあり得ない構造になっています。
いくら牽引しても普段の生活では立って生活をしているのですから、引っ張ったところで頭から脚に重みがかかっているのですから、いくら引っ張っても意味が無いのはご理解いただけると思います。

頚部から腕にかけての痛みやしびれや、臀部から脚にかけて痛みやしびれる坐骨神経痛などを放散痛といいます。
よく『頚の骨が曲がって腕の神経を圧迫している』とか、坐骨神経痛のように『ヘルニアが神経を圧迫している』と診断され、経過観察やビタミン剤投与を受けている方がいらっしゃいますが、神経は圧迫によって症状が出る事は少なく、牽引されると症状が出てきます。
手指のしびれで来院された方には、「ストレッチをすると症状が増悪する」と話していました。
したがって、牽引療法やストレッチは症状の悪化を促進することはあっても症状の改善は期待出来ません。

このような症状に対してカイロプラクティック川崎では頚胸移行部(頚の部分と胸の部分の間)の関節の動きが悪く、腕の神経が牽引されている状態を改善して行きます。

一部の整体などでは頭を持って急激に左右に捻り頚全体を「バリバリ、ボキボキ」する事があり、怖い事に音(クリック音といいます)が出ると「入った」などと表現し、まるで脱臼していた関節を整復した様に言うのですが、これは非常に危険な事で、偶然に症状が消える事もあるようですが、大抵は症状の悪化がおきます。

カイロプラクティック川崎では、頚全体を捻ったりする事は無く、調整するべき関節を確実に動かす様にしています。
その際、音が出る事もありますが、必要な部分のみ調整されますので他の頸椎への悪影響は起こりません。そして決して音を出す事が目的ではありません。

寝違いですが、自分自身の経験を書いてみます。
25歳頃、完全に眠っていたのですが、寝返りを打つ時に枕に頭を押し付けて頚を始点にして身体を捻って寝返りを打ったようです。
軽い痛みが出て途中で目が覚め、寝返りをしなかったのですが起床時には寝違いが起きてました。

当時はカイロプラクティックというものを知らず、ましてや、身体の構造など知る由も無かったのですが、現在の知識と経験で検証すると、頭を始点にして身体を持ち上げながら捻ったため、胸鎖乳突筋という筋肉が急激に引き延ばされた結果です。
これもまた牽引による障害に他なりません。神経や筋肉さらに関節も牽引する事で障害されます。

また普段ご自宅でやっていただきたい事にアイシングがあります。
関節の動きと位置が悪くなった結果、神経に牽引がかかり神経根(頸椎から出ている神経の付け根の部分)に炎症が出ていますから、ふだんよりアイシングをする事により神経の炎症を抑える効果があります。

冷やす場所は頚胸移行部になり、寝違いの場合は頚をゆっくり動かして一番痛いところになります。
寒い季節には体全体が冷えない様にして下さい。

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