4年ほど前にカヌーに乗っていて、熱中症になりました。
その時にはいったい何が起こったのかまるで解らない状態で、ただ具合が悪く吐き気があり両方の手 の指先にピリピリしたしびれ感はあるが、脱力感は無く握力もありカヌーを漕ぐ事も出来ました。
熱中症と気がつくまでだいぶ時間がかかりました。
熱中症の体験談はこちら:熱中症から得た教訓は・・・
では、熱中症とはどういった症状でしょう。
熱中症とは、熱によって起こるさまざまなからだの不調のことをいいます。
暑さによって体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることが原因で以下の様に分類されます。
熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少して起こります。
脈は速くて弱くなります。
- 特徴:めまい、一時的な失神、顔面蒼白
- 熱失神の救急処置:涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
熱けいれん
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
- 特徴:筋肉痛、手足がつる、筋肉がけいれんする
- 熱けいれんの救急処置:生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給すれば通常は回復します。
熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。
- 特徴:全身倦怠感、悪心、嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下
- 熱疲労の救急処置:涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
- 特徴:体温が高い、意識障害、呼びかけや刺激への反応がにぶい、言動が不自然、ふらつく
- 熱射病の応急処置:熱射病が疑われる場合には、直ちに全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やします。また、首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。
次回は水分補給についてお話します。