以前より来ている方から、お子さんとサッカーをしていて、足を滑らせて尻餅をつきお尻の右側を強く打ち、その後、胸の真ん中が痛くなり、深呼吸や仰向けで痛みの増悪があると相談があった。 胸を打っていないし、打撲の跡も無く腫れも無い。と言う事なので、こちらに来て頂いた。
胸を見ると確かに腫れも無いし痣にもなっていない。軽く叩いてみると痛みが出るが、転倒した時には右手をついて背中は打っていないと言う事なので骨折の疑いは無いと判断して施療を行った。
骨盤を検査すると、やはり右坐骨を強く打ったのだろう。右寛骨の後方変位があった。過去の施療記録と比べても、今回の後方変位は転倒によるものであると思われる。普段は左寛骨の前方変位があるため、両側の調整と頸胸部および頸椎の調整を行い、胸部はテーピングをしてアイシングを指示。
脊柱側弯症の方なので、腰椎、胸椎は調整の効果が少ないため、骨盤と頸椎とでバランスを取って、胸の痛みはアイシングにより自然治癒をさせていく。 普段は首の痛みが強くなると予約して頂いているが、今回は骨盤の施療をしっかり行いたいので、数回通ってもらう事とした。
また、今回は尻もちをついた時に手を着いているので、右肩関節と右母指に痛みを訴えていた。これは調整を行うと痛みと可動制限は無くなった。
簡単に尻もちと言うが骨盤に与える影響だけではなく、他の部位まで痛める事があるので、充分注意して、もし尻もちをついた時にはなるべく早いうちに調整行う事をお勧めする。