先日、コンビニでのお客さんと店員さんの話しが耳に入った。お客さんが結構つらそうにしているのを見て、レジの店員さんが「だいぶつらそうですね」と声をかけると「急に39°の熱が出た」と話していた。 これから病院に行くといってお店を出て行った。
急に39°の発熱を考えるとおそらくインフルエンザだと思う。 仕事を休めないからなんとか熱を下げたくて病院に行くのだろうが、正直言って風邪とかインフルエンザなら病院に行く意味はないと考えている。せっかく発熱したのだから熱が下がるまでゆっくり寝ていれば良いだけなのだ。インフルエンザや風邪にかかった時に発熱しない方がよほど恐ろしい事なのだが、一般には受け入れられていないようだ。 発熱は体が最近やウイルスに感染した場合に免疫を活性化するための防御作用であり、喜ぶべき事なのである。この事はちょっとネットで検索してみればたくさん記事が出てくる。
ただし、発熱時に注意する事がある。基本的には食事も抜いて水分を多くして寝ていれば良いだけなのだが、この時に『頭部をしっかり冷やす事が大事になる。』テレビなどでは医師が頭を冷やしても意味がない。脇の下などの大きな血管を冷やすとよい。と言っているがこれは大変な間違いなのである。前述した様に発熱は体の自己防衛であるのだから、解熱するのは間違っている。 頭を冷やすのは解熱が目的ではなく、脳を守るためである。タマゴの白身を温めて行くと透明から白くなっていくのはタンパク質の変性のためである。脳は神経細胞の集まりでタンパク質で出来ている。熱が加わるとタマゴと同じで脳細胞が変性して固まってしまい機能しなくなってしまう事になる。
したがって、体温を維持して脳の温度を下げる事が一番の治療になる。また、インフルエンザのワクチンには感染を防いだり重症化を防ぐ事も出来ないと言われている。ましてや、抗生物質は細菌には効果があるが、ウイルスにはいっさい効果がない。飲んでも意味は無いのである。さらにインフルエンザ脳症はインフルエンザウイルスが原因ではなく、解熱剤などの薬が原因と言われている。
※40°を超す発熱時にはこの限りではなく病院の受診が必要になることを言い添えておく。