肩こりを始め、首から肩にかけて張りなどの症状がある場合は肩甲骨を動かすと症状の軽減がある。メスメディアでは肩甲骨はがしというものをよく見かけるが、肩甲骨まわりの筋肉をほぐそうとするよりも鎖骨を動かす様にする事がより効果が良い。
肩甲骨が体幹と繋がっているのは肩鎖関節と胸鎖関節なのだが、大きく動くのは胸鎖関節であり、この関節の動きが少なくなると肩甲骨の可動域が少なくなる。肩こりの方の胸鎖関節を触診すると動きの左右差や可動域の現象が多く観られる。 本来であれば胸鎖関節の動きを確認して動きが悪い方を調整すれば良いのだが、セルフケアでは全面的に動かす方法が良いと思う。
椅子に座っている時には、肘を外側に肩の高さまで挙げて、肘を後ろに引いて行くのだが、肩の関節で腕を動かすのではなく、左右の肩甲骨をくっつける様な感じで肘を引いて行く。胸を開くという表現をする方もいる。それほど強い力でなくてよく、3〜5秒程度止めてストンと脱力する。これを3〜5回程度行い、次は肘を前に押し出して腕を交差させる様にして3〜5秒止めてストンと脱力をする。こちらは胸をふくむと表現している。
仰向けでも同じ方法で行える。肘を外側に開いて肘を布団に押し付ける様にすると肩甲骨がよく動く。そのまま肘を身体の前で交差する様にする。 就寝前とか起床時に簡単に行えるの肩こりがある方はお勧めする。