現在は個人で縫製業している方から相談があり、左母指の付け根が痛いと言うので指を見せてもらった。 第一中手骨が(親指の甲の部分)が手の甲の方向に少し飛び出している。上記の画像は私の手であるが、この女性も同じ様な変位であった。
話しを聞くと痛みの時期ははっきりせず、いつの間にか痛みが出て来て最近は仕事でも痛みが強いと言っていた。 この方は子供の頃から縫い物が好きで小学校に上がる前から母親に教わって縫い物をしていたそうだ。「考えてみれば学校上がる前からだから、50年以上縫い物してるんだよね」と話してくれた。
右利きの方は左手で布押さえて右手で運針をしているため、母指に変形が出たのだと思われる。第一中手骨と大菱形骨の関節の調整を行うと第一中手骨の変位は多少よくなり痛みが少なく母指の動きもよくなったので、以後、自分で調整する方法を話し時間のある時に自己調整を行ってもらった。
しばらくして連絡があり、痛みはだいぶ落ち着いて来たと話してくれた。親指に力を入れる様な仕事をしている方はこの様な変位が多いのではないと思っている。痛みが強い時にはアイシングをお勧するめ。