2年ぶりに来院したスナック経営の女性。今回の症状は右手の指先が軽く電気が通ったようにピリピリしているという。 症状が出始めたのは1ヶ月くらい前で、お店のお客さんが肩を揉んでくれたそうだ。それが原因とは思わないが、頸椎の動きを検査すると、下部頸椎が右に倒れにくい。この部分は腕を支配している神経がまとまって通っているため、首の傾きが出ると傾きの程度によって神経が牽引されてしまう。
一般的に腕や手のしびれ、または坐骨神経痛も「神経が圧迫される」と言われているが、実際は神経の圧迫より牽引された方が障害が出る。今回の場合も下部頸椎の傾きによって神経の牽引が原因として調整を行った。
仕事の都合もあり近いうちには来られないと言うので改めて連絡してもらう事としたが、頸椎の調整後下部頸椎の動きは回復して、頚が動かしやすくなりしびれ感も少なくなっている。
またインターンの頃の経験だが、肩こりが強いのでマッサージ師を自宅に呼んで施療を行っていた方がカイロプラクティックセンターに来ていた。その方の僧帽筋を触診すると筋肉の中になにか硬いものが入っている様に感じた。強いマッサージによる筋肉の変性と思われる。強いマッサージは筋肉を壊す事があるので呉々も注意を願いたい。
腕や手の痛みやしびれは脊髄に問題が無ければカイロプラクティックの調整は効果は高いと考えている。