アドバイス

パソコンモニタの位置はどうなってますか?

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パソコンのモニタの位置だが、高さもさることながら左右に対する位置も重要と思う。高さに関しては先だって書いた椅子とデスクの高さを決めてからモニタを目の高さになるように設定すれば良いと考える。

以前施療した女性で証券会社勤務の方の話しでは、3台のパソコンを使っていて、一番多く使うパソコンは自分の左側にモニタとキーボードがあるそうだ。モニタが乗っている台は引き出しが着いているので膝がぶつかりモニタに真っ直ぐ向く事が出来ないと言っていた。首と上半身を左に捻って作業をしている事になる。 この様な状態を長く続けていると当然の様に脊柱のゆがみが出る。

この女性は特に第一頸椎の左後方変位が強く出ていた。ゆがみというのはセオリーがあり、セオリーから外れている場合は、事故、スポーツ障害が多く見られるが、この様に長時間の作業姿勢を維持してもセオリーから外れる事もある。 第一頸椎の変位があると頭痛や目の奥の痛み、まぶたの痙攣、耳鳴り、肩こり、頚部痛などが起きやすくなる。この様な場合骨盤や頸椎の調整を繰り返しても、毎日の仕事の姿勢のため調整の効果が少なくなってしまう。

 

いろいろ条件があるのも解るが、やはり少しでもよい状態で仕事をしなければ効率も悪いし身体にも良くない。モニタの高さ、位置を考えてもらえるといいのだが。

椅子の高さと机の高さ

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直接カイロプラクティックとは関係ないのだが、良い姿勢を維持しながら仕事をするという事を考えると、デスクと椅子の高さというのを考えないとならない。 現在施療中の方に身長の高い方達がいるのだが、高身長の方はやはり姿勢が悪い様に思える。

身長が高いと必然的に脚が長く、椅子をいっぱいまで高くしても座面より膝が高くなってしまう。この姿勢は腰部が丸くなりやすい。ソファに座った時にはお尻が深く沈み込みこのような姿勢になりやすく、長く座ったあとに立ち上がると腰痛が無い方でも一時的に腰痛が出る事がある。それと同じ事が仕事の最中に起こっている。 腰部が丸くなると頭の位置を直そうと胸部や頚部の弯曲が変わり、いわゆるストレートネックになる事もある。

膝が座面より高くなり腰部が丸くなると背中の筋肉や神経が引き延ばされる。神経や筋肉は引き伸されると痛みが出る。更に、長時間この様な姿勢を続けると背骨の形が変わって来たり、背骨の関節の動きが悪くなって来る。その後、関節は固まって来て動きが無くなる。

椅子の高さは膝が座面よりやや低い位置にして座面を少し前傾できると座りやすくなる。 椅子にそのような機構があるものもあるが、少し前傾する様に作ってある座板も売っているので利用する事が望ましい。 しかし、椅子だけでは姿勢の維持は出来ない。それに併せてデスクの高さを変更する必要がある。だが、なかなかその様なデスクが無いようだ。「私のオフィスの机は高さが変えられる」と言っていたクライアントさんもいたが、現実には他のデスクと高さが違ってしまうため利用できないそうだ。以前、193cmという方がいらしたが、普段の仕事では私が使うくらいの椅子と机を使っているのだろう。私の椅子に座らせると背中が丸くならざるを得ない事が解る。

職場では無理かもしれないが、可能ならば自分の身長に合わせた高さになる様にデスクの脚に板状の物を入れて、高さを調整すると腰痛の改善に繋がると思うのだが。

ギックリ腰の時には?

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ギックリ腰というのは、筋肉の組織が引き延ばされて起きるのであるが、以前にも書いた通り寝違いとか肉離れと同じ現象である。筋肉に力が入っておらず、ふいに動いた時に筋肉が瞬間的に牽引された時に筋肉の内部で組織が引きずり出されてしまい炎症が起き痛みが出る。

そのため、第一に安静、アイシングをして固定出来るならば固定をするのが一番の治療になる。痛みが落ち着いたら筋肉を引き延ばす原因となってる関節の動きと位置を調整する事が大事になる。
一度引き延ばされた筋肉は(この組織は電子顕微鏡で見るレベル)おそらく元には戻らないであろうと思う。そのため、受傷前より筋肉は弱くなり「ギックリ腰はクセになる」と言われるのだろう。しかし、普段の状態でその筋肉に牽引力がかかっていなければ、「クセになる」という事が少なくなる。

そして、何よりの注意は治りかけの時であり、痛みが無くなって来た時に、くしゃみや咳、物を拾う動作等でぶり返す事がある。くしゃみや咳が出そうな時は、どこかに掴まる、物を拾う時には膝を曲げ、拾う側と反対の脚を前に出して拾うと背中を捻らないですむ。高い所のものを取る時にも、手と脚を反対にするとやはり背中が捻れないで済む。

椅子に座る時には、椅子をまたぐ様にして、両手を大腿の付け根に押し付ける様にして、腰を丸めない様にしてまっすぐ座り、立ち上がる時には、つま先をお尻の真下に位置して、両手で大腿を押し付けて腰を丸めない様につま先で立ち上がると、痛みが無く立ち上がる事が出来る。

スノボで肩を痛めた方の施療。

先日施療したスノボで肩を雪壁にぶつけた方が、頭痛も出ているというので本日来院。肩の痛みはあるものの動きは良くなって来たと話していたが、肩関節の検査をするとまだだいぶゆるい状態になっている。 骨盤の調整と頸椎の調整を行い、肩関節を密着させる様に調整をする。今回はテーピングはせず、自宅で肩関節のセルフアジャストメントを行ってもらう事で施療は一旦終了とした。

肩関節に限らないが、関節は一度緩むと程度にもよるが安定するのに時間がかかるため、肩関節を受傷した場合は、腕を吊って肩関節に負担をかけない様にしてアイシングとテーピングが有効である。

腕を動かして痛みが無いとたいして気にならないのだが、実はゆるい状態をそのままにしてると後年腕を動かす事が困難になる。 最初は自力で腕を持ち上げるのに痛みが出て、徐々に可動範囲が少なくなり、痛みのため腕を動かさない様にすると、自力でも他力でも肩関節の動かす事が出来なくなり、可動範囲を広げるためにはかなり痛みが伴う施療が必要となり時間もかかってしまう。 痛みが出始めたらなるべく早いうちに肩関節の調整をする事をお勧めする。

捻挫をほっておくと?

jiko_nenza運動をしていて足首をひねったとか膝を捻ってしまったという話しをよく聞く。クライアントさんも過去に捻挫の経験がある方も非常に多い。『捻挫』というのはとても怖い怪我であり、予後不良と言ってもいいと思う。場合によっては骨折の方が予後が良い事もある。

関節というのは靭帯で構成されていて、靭帯の多くは繊維性靭帯と言われ布と同じである。したがって、引っぱり強度は非常に強いのだが、いったん伸びてしまうと元に戻る事は無い。長く履いたズボンの膝がたるんだのと同じ事になる。

そして捻挫というのはその『靭帯を引き伸した』状態であり、本来、密着して動く関節がゆるくなり正しい位置で密着できなくなる事で、正常な可動域を超えて動いたり、位置が悪くなるため可動範囲が少なくなる事もある。 もし靭帯が断裂すると、肘の関節や膝の関節が横に動く様になり、動かすたびに痛みが伴う様になる。

捻挫をしたら時には安静にして捻挫部位をテープなどで固定して、アイシングをする事。 ある程度炎症が落ち着いたら、カイロプラクティックによる関節の調整をすると良い。

炎症が強かったり骨折が疑われる時は迷わず病院に行く事をお勧めする。

つまづくのは筋力低下?

walk歩行時に平らな場所でつまづく事があるのは、つま先を持ち上げるための『前脛骨筋』や『長母趾伸筋』という筋力が加齢によって低下していると言われ、筋力トレーニングを勧めているようだが、実際には筋力が低下しているのではなく『筋力を発揮できない状態』と考えている。

骨盤や股関節、膝関節の変位で筋力の低下が起こる事が多くある。特に骨盤の変位の中で仙腸関節の前方変位では長母趾伸筋の筋力低下が顕著に現れる。これは関節の変位により神経系の伝達が悪くなり、筋肉の萎縮が無いのにも係らず筋力が低下したものと思われる。そのため、つま先を挙げているつもりでいても実際にはつま先が持ち上がっておらず、床面や地面につま先が引っかかる事になる。このような方の靴を見るとつま先を引きずった様な減り方をしている。

骨盤の変位は転倒やスポーツ障害による事もあるのだが、多くは普段の歩行不足であり、骨盤や股関節、膝関節の変位を調整した後で筋力検査を行うと筋力アップが起こる事を経験している。 関節に変位がある場合、筋力トレをしても効果が無い事もあり、場合によっては筋トレを行う事で関節の障害を悪化させる事もある。やはり、関節の検査をきちんと行い、変位を調整して普段からよく歩く事が大事である。

また、体操等の運動をしているから歩くのは嫌だという方もいるのだが、もちろん運動は必要であるが、どちらかというと運動が大事なのではなく歩く事の方がより大事である。

間違ったストレッチを行うと!?

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最近では運動前のストレッチはパフォーマンスを落とすという事で、競技前は入念なストレッチは行わない様になっているようだ。ストレッチは練習後や競技終了時に行う様になって来ている。筋肉は縮む事が仕事で縮む事により関節が動く。縮んだ筋肉の反対側の筋肉は『引き延ばされる』のであって、筋肉自身が『伸びていく』事は無い。筋肉は引き伸されてしまうと力が入らず、そのため競技の前にストレッチを行う事は筋肉に力が入らない様にしている様なものとなる。

ストレッチの必要性は理解しているが、必要以上に筋肉を引き伸ばす事には反対である。なぜなら筋肉は引き伸ばされる事で障害される。整体やマッサージなどで張っている筋肉を緩めるとかストレッチが必要とかで揉みほぐしたり、引き伸ばす事があるが、身体に傾きがあると傾いている反対側は筋肉が張っている事になる。

一般的には『張っている筋肉は縮んでいて伸びが悪くなっている』と判断されているようだ。そのためその筋肉をストレッチするのだが、身体の傾きによって引き延ばされている筋肉をもっと引き伸ばせば、当然ながら筋肉は障害されやすくなり、その筋肉をさらに引き伸ばす様な外力が加わると、いわゆる『肉離れ』という状態になる。ギックリ腰や寝違いも同じ原理である。

学生時代は競泳をしていたが、準備体操ではアキレス腱を『弾み』を付けて伸ばしていたが、今考えると非常に怖い事であった。もしアキレス腱に肉離れが起きた場合、練習なら休めばいいが試合前ならせっかく練習して来た事が無駄になる。テレビのインタビューである水泳選手がコールされた後にストレッチをしたら『ギクッとなった』と話していた。これなどはストレッチの功罪を表している。もし、肉離れを起こした場合は、安静にしてアイシングをして、テーピングが出来るならテーピングで安定させる事が必要となる。地域のクラブチームで子供たちを教えているスポーツの指導者はこの事をよく考えて指導して欲しいと思う。

喘息発作 骨盤と胸郭の調整が大事!

喘息で苦しんでいる方が多くいると思うが、骨盤と肋骨の調整で発作が軽くなる事がある。肺とは「他動臓器」であり、胸郭が広がる事で胸腔の陰圧が大きくなり肺に空気が入ってくる構造になっている。吸気時は横隔膜が下がり肋間筋が働き肋骨を開かせる事で胸腔の容積が大きくなり呼気時はその反対が起こる。 ぜんそくとは息が吐けない病気であるという事を考えると、胸腔が広がったままでいるという事になる。息を吐けないからその次の息を吸う事が出来ない状態である。したがって、胸郭の動きを整える事で喘息発作を押さえる事が出来る事になる。

喘息のお子さんを持っているお母さんが「かわいそうだけど、後ろから羽交い締めにして胸を強く押すとよい」と話している番組を見た事がある。 これはまさしく肋骨の調整を行い胸郭の動きを正常にしている事に他ならない。肋骨の動きを抑制しているのは骨盤であり、仙腸関節の両側がゆるい状態になっているので、骨盤の調整後、胸椎、頸椎の調整を行った後に、胸郭の動きを正常に調整する事で発作は軽くなっていく。

運動する事で発作が軽くなっていく事は知られているが、中学時代の同級生で酷い喘息で体育の時間は見学をしていた男の子がいてよく欠席をしてい。しかし、卒業間近に剣道をやりたいと、入部希望をしたのだが両親と医師に「埃を吸うから止めた方がよい」と言われていた。相変わらず授業の欠席は続いていたが、どうしてもという本人の希望で剣道部に入部をしたところ、欠席する事が無くなり顔色も良くなって来たのを覚えている。

やはり動く事で胸郭の可動がよくなった事で呼吸が出来る様になったものと考える。 もちろん、肺や気管支に何らかの病変がある場合は医師の指導が必要であり、誰しもが同じという事ではないが、運動や胸郭の調整は発作を押さえる事が出来ると思っている。また、胸郭のアイシングも効果的である。やはり気管支の炎症があるため、アイシングの場所は気管分岐部である第4肋骨付近(乳頭線=乳首を結んだ線)になる。時間は10〜15分くらいでよく、一日に数度行うと効果がある。喘息の方は試してみるのをお勧めする。なお、アイシングは『部分』を冷やすのであって、体温を下げてはならない事に注意をする事。温かい部屋で寒くならない様にして行う事が大事になる。

五本指靴下、お勧め。歩きやすくなりますよ。

gohon最近は女性でも履いている方を多く見かけるが、少し前までは見た目がよくないためか履く方は少なかった。確かに靴を履いた時は窮屈感もあるのだが、いざ歩き始めると足の指がしっかり働いていると感じる。

以前来院た女子高生なのだが、右脚を振り回す様に歩くため、お母さんが買い物に連れて歩けない。と話してくれた。狭い通路で下段の品物を蹴っ飛ばしてしまうそうだ。

本人は左脚の感覚がおかしく感じており、靴を見るとつま先がすり減って穴があいていた。女子校のため靴や靴下は校則にそった物でなければならず、歩きやすい靴を履く事が出来ずにいた。

中学の時にダイエットで縄跳びをしたのだが、その後、ふくらはぎが固くなり歩きづらくなったもので、骨盤もかなり可動性が悪くなっていた。10回ほど施療し学校以外はは素足で生活させてみた。調整後は歩きやすくなっているが翌日は歩きづらくなってくるので、五本指靴下を履かせたところ、非常に歩きやすくなったと言い、来院時の歩行も普通に歩いて入って来た。

通学時はシルクの五本指靴下の上から学校指定の靴下を履く様にしてもらった。二重履きでも五本指靴下の効果は変わらないと聞いていたが、やはり大丈夫のようだ。 12回ほど調整したのだが、疲れると足を振りまわす様になるがそれ以外では普通に歩ける様になったため施療終了とした。

現在、来院中の女性も、自宅で靴を履いていなければ何ともないのだが、靴を履いて立っている時に足の裏が辛いと言っていたので、五本指靴下を履いてもらったのだが、非常に楽になったと言っていた。足底のテーピングを教えて五本指靴下で通勤している。靴の中で足の指が自由に動く事が重要と思われる。出来れば歩行時は五本指靴下でスポーツシューズまたは歩きやすい靴の靴ひもをきちんと締めて歩く事をお勧めする。

大掃除でのご注意.2

大掃除でのご注意.2

もう一つ注意していただき事で「首を後ろに倒す」事があげられます。結構首を動かしたりしているようですが、首を後に倒す動作というのは案外しておらず、頸椎の検査をすると、後に倒す(頸椎の伸展といいます)事が出来ない方がほとんどなのです。

伸展が出来なくなっている方では、頭を後ろに倒せないため缶ジュースなどのプルトップタイプの飲み物を「最後まで飲みきれない」という事があります。 これは加齢に寄る事もありますし、最近よく言われる「ストレートネック」と言われる首の骨が真っ直ぐになっている方が多くなっています。 ストレートネックの原因はいろいろですが、このような方達は顔が下を向きやすく(頸椎の屈曲といいます)、この形が長く続いている方は首の関節の動きが悪くなっている事が多く「伸展がしづらい」という事になります。

私の所でも経験がありますが、「蛍光灯を取り替えようとして、上を向いた時に首が痛くなった」という事です。 テレビの健康番組でもテーマになった事がありましたが、その方は頸椎損傷で歩けなくなったそうです。ここへ来られた方はそれほど酷い状態ではなかったため、頸椎の動きを調整して症状は無くなりましたが、高いところの仕事はしっかりした台に乗り不安定にならない様にして下さい。

簡単な頸椎の運動方法

1.頭を後ろに倒す:痛みがある方は痛みがでないところまで。

2.頭を後ろに倒したまま左右に首を捻る:やはり痛みがでないところまで。

3.頭を後ろに倒したまま左右に倒す:これも痛みが出ないところまで。

この動作を1日数度、目が回らない程度にゆっくりと5〜6回行うとよいでしょう。

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