10分ほど右手に荷物を持って歩くと、肘の前の部分が痛くて曲げられずゆっくり数回曲げ伸ばしをすると、普通に動かせる様になる。というクライアントさんがいらした。
初回行う検査で、下部頸椎が右に倒しづらく、右の肩関節にゆるみがあり、肘関節にも少し異常を感じた。 以前に経験した事があるのだが、両肘を伸ばして手首を親指側に曲げると、案の定、右側がやりにくく肘付近に突っ張り間が出た。
前にもブログに書いたのだが、『肘内障』と言われる状態に近く、撓骨が上腕骨小頭(腕撓関節)から離開しているのが確認できた。
骨盤と頸椎を調整して、右肩関節と肘関節を調整すると肘の曲げ伸ばしが楽になった。肘の痛みでは側副靭帯が障害され横方向の動きがあったり、腕撓関節の離開が原因している事が多く観察される。
お子さんの腕を引っ張って肘が抜けた。というのはこの腕撓関節の事であり、撓骨が撓骨輪状靭帯から逸脱した状態のことであり、医師によっては母親に整復を教える事もあると聞いた。
ただし、自分で整復する事は難しいので肘に痛みがあれば相談戴きたい。 そして、この様な場合では、普段から荷物を持つ時に軽く肘を曲げて持つと肩関節のゆるみも解消できるし肘関節を痛める事も少ない。 参考までに。