膝を痛めてるクライアントさんに聞かれた事なのだが、一般的には膝が悪い方は膝関節を安定させるための、大腿四頭筋が弱くなっているので大腿四頭筋を鍛えなさい。と言われている。
この相談者は、5年ほど前に階段で脚を滑らせて膝に痛みが出ている。かなりの痛みのため病院に受診したが、レントゲンのみで異常なしと診断された。
この方は10年ほど前に施療に来ていた方なのだが、最近になり再来院していて頸椎と肩こり、文字がうまく書けなくなったという事で施療をしている。調整中にふと膝が気になり、膝関節の検査をすると、膝十字靭帯のうちの前十字靭帯が伸びている事が解った。
残念ながら靭帯は一度伸びてしまうと元に戻る事は無いのだが、関節の調整、アイシングを行うと僅かに戻る事もある。そのため初期の治療が大事になる。病院受診の際に発見できていれば、もう少し治療の方法があったかもしれない。
さて、膝のための筋トレの話しなのだが、大腿四頭筋を鍛えるというのはいささか疑問ある。なぜなら、筋肉を強くしても歩行時おいてはそれほど強力な筋力は必要としないと思われる。現在の筋力を維持する事の方が大事だろうと考えている。 それに、鍛えて付けた筋肉は鍛え続けないと、すぐに元に戻るのは運動をしていた方はお分かりだろう。もちろん、筋トレが悪いとか必要がないというわけではないことをお断りしておく。
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