最近は女性でも履いている方を多く見かけるが、少し前までは見た目がよくないためか履く方は少なかった。確かに靴を履いた時は窮屈感もあるのだが、いざ歩き始めると足の指がしっかり働いていると感じる。
以前来院た女子高生なのだが、右脚を振り回す様に歩くため、お母さんが買い物に連れて歩けない。と話してくれた。狭い通路で下段の品物を蹴っ飛ばしてしまうそうだ。
本人は左脚の感覚がおかしく感じており、靴を見るとつま先がすり減って穴があいていた。女子校のため靴や靴下は校則にそった物でなければならず、歩きやすい靴を履く事が出来ずにいた。
中学の時にダイエットで縄跳びをしたのだが、その後、ふくらはぎが固くなり歩きづらくなったもので、骨盤もかなり可動性が悪くなっていた。10回ほど施療し学校以外はは素足で生活させてみた。調整後は歩きやすくなっているが翌日は歩きづらくなってくるので、五本指靴下を履かせたところ、非常に歩きやすくなったと言い、来院時の歩行も普通に歩いて入って来た。
通学時はシルクの五本指靴下の上から学校指定の靴下を履く様にしてもらった。二重履きでも五本指靴下の効果は変わらないと聞いていたが、やはり大丈夫のようだ。 12回ほど調整したのだが、疲れると足を振りまわす様になるがそれ以外では普通に歩ける様になったため施療終了とした。
現在、来院中の女性も、自宅で靴を履いていなければ何ともないのだが、靴を履いて立っている時に足の裏が辛いと言っていたので、五本指靴下を履いてもらったのだが、非常に楽になったと言っていた。足底のテーピングを教えて五本指靴下で通勤している。靴の中で足の指が自由に動く事が重要と思われる。出来れば歩行時は五本指靴下でスポーツシューズまたは歩きやすい靴の靴ひもをきちんと締めて歩く事をお勧めする。