足趾の冷感 バージャー病

「冷え性と思っていたら他の病気がある。」という内容のニュースを見たのだが、 来院の方にもそのような方がいた。

40代後半の男性。右脚の痛みで来院。腰痛もあり坐骨神経痛と判断して、可動性の検査をすると確かに右仙腸関節の前方変位があった。仙腸関節の前方変位は是骨神経痛の大きな原因なのだが、脚の触診をすると左母趾は温かいが右母趾に冷感があり、右足は後脛骨動脈、足背動脈の脈が触知できない。

実は問診時に感じた事だが、口臭がきつく、歯茎の色も茶色くなっている。喫煙期間もかなり長い。この時点で脚の痛みの原因は血流障害であるバージャー病ではないかと予想していた。そのため、脈の検査を何回も確認したのだ。

状況を説明をして病院の受診をすすめ、その日は通常通りの調整をした。次回、病院の検査の結果を教えて欲しいと言ったのだが、まだ受診していないとの事だったので、通常の調整をした。

正直に言うとバージャー病ならカイロプラクティックなどするべきではないと思っていたのだが、受診結果を聞きたいため、再び受診を強く勧め予約をしてもらった。 4回目に来院した時に受診して来たというので、結果を聞くと「何ともない。異常なしだったよ。」と不快そうに話してくれた。

この病院の診断に非常に驚いた。脚の痛みと足趾の冷感、脈拍の触知が出来ない。この条件で異常がないはずが無い。 結果的にこのクライアントさんは私に対する信頼をなくし以後来院しなくなった。

しかし、このような状態を異常なしと診断した方がおかしいのではないかと思っている。 ほっておけば壊疽を起こし脚を切断する事になる。その後どうなったか心配である。

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