靭帯の強さは体の強さ

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「体の強さ」病弱と言う意味ではなく、頑健と言う意味で考えてみると、筋肉は鍛えれば筋量も筋力もアップする。だが、靭帯は一度損傷すると治る事は無く、その関節は不安定になり無理は出来なくなる。

靭帯の強さは遺伝要素で決まると考えている。いくら鍛えても靭帯が強くなる事は無い。靭帯が弱いと関節の不安定が起こりやすい。柔軟体操を繰り返しても柔らかくならない方は、ある意味で靭帯が強いのかもしれない。

残念な事に靭帯が弱い方はスポーツには向かない。トレーニングで関節を痛める事になる。少年野球やバレーボールなどのクラブチームで頑張っているお子さんは一生懸命練習をしているのだが、体を壊してやめるお子さんも多くいる。

プロスポーツを引退した方がよく言うのだが、鍛えれば体は強くなる。とか、自分は他人には出来ない様な練習をしたから良い成績を得られたと言うのだが、多くの子供たちはそうはならない。過酷な練習に耐えられる体=靭帯を持っていて自分にあったスポーツを選んだからこそと思う。

トップクラスのスポーツ選手は生まれつき靭帯が強く回復力も強いのだろうし、遺伝とともに成長期の食事も大いに関係するだろう。 スポーツをしている方や指導している方達は靭帯についてよく考えて頂きたいと思う。決して無理をしてはならなず、楽しいくらいの練習に止めるべきであろう。

もちろん過酷な練習をこなさなければトップに立てない事も確かな事なのだが、関節調整を生業としている身では、関節がゆるくなっている
方は施療が大変なのである。 関節に痛みなどがあれば早いうちにご相談を。

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