膝の痛みに筋トレ?.2

スクワット

大腿四頭筋の筋トレの前にもう一つ。これは整形外科医の書いた本なのだが、タイトルは『考える膝』というものでいままでの関節の安定は筋力を付けるという考え方を大幅に変えるものであった。

膝を痛めた時に、膝は大腿四頭筋を萎縮させると書かれている。理由としては、関節を守るために筋萎縮をさせ膝を休める様にしている。という事である。 実際、自分の話しになるが、左膝を痛めた際に「外側広筋」という大腿の外側の筋肉が萎縮して立ち座りに不便を感じていた事があった。アイシングをこまめに行い痛みと腫脹が治ってからは自然に筋量が元に戻った。したがって、筋トレをする事よりも膝の障害を治した方が正しい方向ではないかと思っている。

では、筋トレの方法だが、一番良いのは「スクワット」であろう。背中を丸めない様にしながら膝を90°近くにまで曲げて伸ばして行く方法になる。 この時の歩幅は肩幅より少し広くとりまっすぐにしゃがみ込む様にする。どうしても上半身が前に倒れる時には壁や、柱に掴まっても構わないので、転倒しない様にどこかに掴まって行うのが良いと思う。上記の写真の様に椅子の背もたれでも良い。

回数としては5回から10回程度でよく一日に2〜3セットで構わない。また、やっては行けない筋トレは、椅子に座り足首に重りをつけて、床から足首を浮かしていき膝を真っ直ぐに伸ばす様にする方法なのだが、これをすると足首が床から離れる時に膝関節が引き伸される様になり、関節を痛める事に繋がる。

残念な事に病院での筋トレの指導はほとんどがこの方法になる。 また、椅子に座って両手で痛めている膝を、膝の裏か持ち上げる様にして、膝から下をぶらぶらさせると言う方法であるが、これもお勧めできない。どちらも関節が剥がされて行く方向なので関節を痛めてしまう事になる。

呉々も痛みが強い時には行わず、膝の炎症をとるために日頃よりアイシングをする事をお勧めする。もちろん日頃の歩行とカイロプラクティックの調整も大事な事になる。

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