ギックリ腰の時には?

gikkuri

ギックリ腰というのは、筋肉の組織が引き延ばされて起きるのであるが、以前にも書いた通り寝違いとか肉離れと同じ現象である。筋肉に力が入っておらず、ふいに動いた時に筋肉が瞬間的に牽引された時に筋肉の内部で組織が引きずり出されてしまい炎症が起き痛みが出る。

そのため、第一に安静、アイシングをして固定出来るならば固定をするのが一番の治療になる。痛みが落ち着いたら筋肉を引き延ばす原因となってる関節の動きと位置を調整する事が大事になる。
一度引き延ばされた筋肉は(この組織は電子顕微鏡で見るレベル)おそらく元には戻らないであろうと思う。そのため、受傷前より筋肉は弱くなり「ギックリ腰はクセになる」と言われるのだろう。しかし、普段の状態でその筋肉に牽引力がかかっていなければ、「クセになる」という事が少なくなる。

そして、何よりの注意は治りかけの時であり、痛みが無くなって来た時に、くしゃみや咳、物を拾う動作等でぶり返す事がある。くしゃみや咳が出そうな時は、どこかに掴まる、物を拾う時には膝を曲げ、拾う側と反対の脚を前に出して拾うと背中を捻らないですむ。高い所のものを取る時にも、手と脚を反対にするとやはり背中が捻れないで済む。

椅子に座る時には、椅子をまたぐ様にして、両手を大腿の付け根に押し付ける様にして、腰を丸めない様にしてまっすぐ座り、立ち上がる時には、つま先をお尻の真下に位置して、両手で大腿を押し付けて腰を丸めない様につま先で立ち上がると、痛みが無く立ち上がる事が出来る。

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