関節を鳴らすと?

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指の関節を鳴らすと節が太くなる。と言われたものだが、実は本当の事である。 関節は関節包という袋に包まれていて、その中には滑液という液体が入っていて関節の潤滑を行っている。

関節を急激に曲げると関節包の中が陰圧になり、滑液に溶け込んでいる窒素(と、言われている)が気泡になり、それがはじける時に出る音と言われている。非常に小さい気泡なのだが、気泡がはじける時にかなりの高温になるため、関節軟骨を破壊してしまう。破壊された軟骨は修復されるのだが、繰り返しポキポキするためだんだんと関節が大きくなってしまうのだ。

よく自分でクビをボキボキ鳴らしている方を見かけるが、首の関節も同じ事が言える。音が出るとすっきりした気分に鳴るのだが、自分で鳴らす時にはたいして動きの悪くない関節が鳴る事が多いと考えられ、一番動かしたい関節を自分で動かす事は難しいだろう。

整体といわれる手技の中には頭を両手で持って左右に勢いよく捻る様な事をしているのを見かけるが、これも非常に怖い事なのである。カイロプラクティックでは個々の関節の動きを検査して、動きが悪い関節のみの動きを調整する。動きがよい部位は調整する必要がなく、却って症状の悪化に繋がる事もある。
調整の際に音が出る事もあるのだが、音を出す事が目的ではない。何度も鳴らすと首だけではなく指の関節と同じ様に関節が大きくなってしまう。関節が大きくなると却って動きが悪くなる事もある。指同様に首も鳴らさない様にした方がよい。

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