頸椎の伸展に制限があると頭を後ろに倒せなくなる。痛みが無い間はあまり不自由は無いのだが、制限が強くなると痛みが出て、痛みのため首を動かす事が出来なくなる。
年末に大掃除をしていて、電球の交換時に上を向いたら首に強い痛みがでて、以後痛みで首を動かせない方が来院した事がある。この方の場合は頸椎の調整をする事で痛みを回避できた。
上を向く動作と言うのは日常生活の中であまり多くは無いので、頭を後ろに倒す事が出来ないのに気がつかない場合がある。例えば缶の飲み物が最後まで飲みきれない。と言う場合がある。コップで飲む時にはコップの中に鼻が入るのであまり頭を後ろに倒さなくても飲む事が出来るし、ペットボトルならボトルをくわえているためボトルを傾ければ飲む事が出来る。しかし、缶は鼻が当たるため頭を後ろに倒さないと最後まで飲みきれない。この様な場合、痛みが無いとあまり気にしていない方もいるのだが、これは頸椎の伸展に制限が出ている証拠である。
こういった症状がある時には、なるべく早いうちに頸椎の調整を行うと頭を後ろに倒しやすくなる。またあまり痛みが無い場合なら、自宅で簡単な動きを行う事で動きの制限を軽くする事が出来る。
方法
1.頭を後ろに倒し、左右を交互に向く。
2.頭を前に倒し、左右を交互に向く。
3.頭を右に倒して、左右を交互に向く。
4.頭を左に倒して、左右を交互に向く。
ゆっくりと痛みが出ないくらいで行って頂くとよい。
※頭を後ろに倒して腕や脚の感覚が無くなったりしびれが強くなる場合は、頸髄症の疑いがあるためすぐに病院で検査を受ける事をお勧めする。