週一回で調整をしているクライアントさんが、入室するなり左足首を捻挫したと言ってきた。近所に買い物をしにいったところ、道路工事をしていて、段差は僅かだったが、左足首を内反捻挫してしまったそうで、あまりひどいと思わないでいたが、帰り着くと思ったより腫れていた。アイシングをしてもまだ腫れていると言う。
関節とは靭帯が骨と骨とを繋いで作られていて、この靭帯が引き伸されると炎症が起き痛みが出る。程度にもよるが、一度引き伸された靭帯は元には戻らない。関節を構成している靭帯は繊維性靭帯と呼ばれ布と同じである。そのため長く履いているズボンの膝が伸びてしまうと元に戻らなくなるのと同じ事になる。 そのため、部位にも程度にもよるが、骨折の方が予後がよい場合がある。
以前も書いた事だが靭帯がのびると、関節は可動域が大きくなってしまい不安定になってしまい、感覚の低下や筋力低下が起きる事もある。また捻挫は時間経過で治っていく事は無い。 そのため初期の治療が非常に重要となる。
今回の場合は捻挫してからあまり日が経っていなかったため内反しているかかとの骨を調整したところ立ちやすくなり、歩きやすいと言っていた。自宅でアイシングをしてもらい、次週また調整を行う事にした。
捻挫をした場合、関節の固定とアイシングが一番だが、受傷の程度によっては骨折も疑われるため専門医の受診をお勧めする。 たかが捻挫と思って甘く見ない様にご注意を!