エコノミークラス症候群

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エコノミークラス症候群と言うのは、飛行機長く座っていたスポーツ選手がこの病気になり一般的に言われる様になったのだが、なにも飛行機で座っている時だけではなく、デスクワークの方が長く座っていても起こりうる事である。

この病気は、脚に血液が溜まり血栓をつくり、出来てしまった血栓が心臓や脳の血管を詰まらせると、命の危険に陥ると言う事である、現在、熊本で被災された方が車中泊をしているようだが、充分注意して頂きたい。

心臓は脚の血液を心臓まで引き戻す力は無く、脚の筋肉を動かす事で血液を心臓まで戻している。脚の筋肉の収縮がポンプ作用となって心臓まで血液を押し上げているわけで、そのため心臓に帰る血液、つまり静脈には弁があり血液の逆流を防いでいる。

したがって、脚を動かさないでいると血流は滞り、血液が固まり血栓となる。これを防ぐには脚を動かす事しか方法は無い。一番よいのは歩く事であるが、デスクワークの最中に歩く事は出来ないであろうから、つま先を伸ばしたり(足首の屈曲)踵を押し出したりする(足首の伸展)運動をお勧めする。

これはふくらはぎの筋肉を縮めたりストレッチする事で、筋肉のポンプ作用を使っている事になる。これなら、デスクワークの最中にでも行えるし、狭い車の中でも簡単に行える。また、膝の屈伸運動も効果的である。

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