ブログ

肩関節を痛めた訳が?

SGED1604184364

年に数度来院している60代半ばの女性。今回は腰痛の他、右肩関節の痛みで来院。痛めたときの話しを聞くと、左肩に蚊が止まったので右手で蚊を叩いたところ右肩関節に強い痛みが出た。肩関節に痛みがある方でゆるみで痛みがある方では、肩関節の内旋および内転に制限があり、強く内転させると肩関節が離開する事になり痛みが生じる。

検査をしたところ、右肩関節にかなりのゆるみがあった。詳しく聞くと子供の頃に数度、右肩関節が外れた事があり整骨院で整復した事があるそうだ。完全脱臼なのか解らないが、それにより肩関節の靭帯がゆるくなっていたものと推測される。

普段痛みが無く動きにも異常がない場合、関節を痛めている事に気がつかず、無理をする事がある。肌が弱い方なのでテーピングを使わず、調整と自宅での自己調整法を話して施療を終えた。 遠方のため次回の施療日は決められないが、自己調整法をまめに行ってもらえれば普段の生活には不自由は感じない程度になるだろう。

今回の自己調整法と普段の生活での注意を書いておく。

1)  痛めている側の肘を90°曲げて体側に軽く付け、うちわを持ち手首を使わず腕船体で風を送る様に腕を振る。 うちわの抵抗で肩関節の内、外旋筋に力を加える事になる。これは決して筋力トレーニングではなく、内、外旋筋の長さを正常にする効果がある。

2)  1)と同じ効果がある方法で、湯船につかった状態で、軽く指を閉じ水の抵抗で筋肉に力を加えてもよい。  ※うちわでは50回、風呂では20〜30回程度でよいと考える。

3)  場所があれば四つん這いで歩く事も効果的である。これは、肩関節を密着させる効果がある。肩関節だけではなく関節は密着する事で動きがよくなる。 最後にアイシングをこまめに行うと痛みが消えるのが早くなる。

また、痛めた側の手に荷物を持つ時には、軽く肘を曲げ持つ方よいだろう。肘を曲げる事によって肩関節がゆるむのを防ぐ事が出来る。以上
を参考にされたい。

頭痛と気圧。

 

頭痛

6月は一年で一番気圧が低いと言われている。気圧が下がると偏頭痛を起こす方が多くいる。気圧が下がると言う事は体内の気圧が上がる事と同じ事であるため、頭の中で血管が広がり血流量が増える事が原因と言われている。

この様な方の中には耳管が詰まっていて、いわゆる「耳抜き」が出来ないと言う事もある。スキューバダイビングでタンクを背負っていると大抵は耳抜きが出来るのだが、タンクを背負っていても耳が抜けず、飛行機に搭乗した際も耳が抜けず苦しんでいると言う話しも聞く。

頭痛の方の頸椎を検査すると上部頸椎と下部頸椎に反対の傾きが観られる事が多い。特に、第一頸椎(環椎)に側方と後方変位があり、頸椎を調整すると頭痛が治まってくる。

週末、ご自宅にいる時には頭痛が起こるが、仕事場では頭痛がでないと言う方がいるのだが、ご自宅は電車の近くと行っていた。もしかすると電波障害ではと考えているのだが、頸椎の変位がある方すべてが同じことが起きるわけではないので、確かとは言えないが、送電線のそばではこの様なことが起こると言う報告もある。

いずれにしても脳の病理が無いと言う場合においては、頭痛には頸椎の調整が効果的である。自宅では後頭部のアイシングを行うと血流量が少なくなるので頭痛が軽くなるので、偏頭痛の時にはお勧めする。

痛みを感じないと?

gikkuri

施療をしていて感じる事があるのだが、身体に痛みが無いとあまり不自由を感じない様である。カイロプラクティックでは主訴とは別の関節の検査も行う。 例えば肩こりで来院した方でも膝関節の検査を行っている。

先日、肩こりでいらした方なのだが、右膝関節に腫脹があり、うつ伏せにして膝を曲げていくと、左側は踵がお尻につくが、右側はお尻まで踵が届かない。この膝ではかなり窮屈感があると思い、尋ねると「いえ、あんまり窮屈感は感じない」と言われたが、膝関節がどのようになっているかを説明をすると理解して頂けた。

四十肩などでは、初回に左右の動き方の差を検査してから施療するのだが、以前いらした方は左肩の痛みと可動制限が強かったので、右側と比較せず施療を続けてしまった。痛みは無くなって来たのだが、まだ可動域が少ない状態だったので、「では、右側と可動域を比べましょう」といって、右腕を挙上してもらったところ、右側の腕が真っ直ぐ上まで挙らず、水平から約50°程度であった。ご本人は「あ〜、右と対して変わらないから大丈夫だ」と言われ、施療を終わった事があった。

この様に痛みが無いと関節の動きが少なくても困らないのだろうが、可動域減少をほっておくと、いざ痛みが出た時に症状が強く、痛みなどが取れるのが遅くなる事が多い。脊柱にしても側弯をほっておくと他の部位のゆがみや痛みなどの症状がでやすくなる。

腕などは日常生活で真っ直ぐ上に挙げる機会が少ないため、痛みが無いと腕の動きに気がつかない事が多い。体操がてらに腕の挙上、鏡を見て背中の曲がり具合や頚の動きやすさなど、日頃から身体を動かす事をお勧めする。動きに左右差があればなるべく早いうちに調整を行うと痛みなどの症状が少なくなる。 この様に考えると「痛み」が出ると言うのはありがたい事なのだろうと思う。

ページの先頭へ