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耳鳴り

昼夜を問わず絶えず音が聞こえている。自分にしか聞こえない。という非常に不快な症状で、病気を伴わない場合、耳鳴りの原因ははっきりしておらず、肩こり、ストレスなどが一因とされています。

音の種類

1.キーンと甲高い音は、難聴などで高音が聞こえなくなった高さの音が聞こえると云われ、老人性難聴、突発性難聴、自律神経失調症でよくあります。

2.ジーという感じの音は、突発性難聴で起こりやすいと言われてます。
突発性難聴は突然片側の耳が聞こえづらくなり、悪化すると治療困難になります。一刻も早い治療が必要となります。

3.ボーという低い音は、メニエール病起こりやすくめまいが伴います。
こちらも進行すると治療が難しい病気です。

こんな時はまず受診して下さい。
1.半日以上耳鳴りが止まらない。
2.片耳だけ耳鳴りがある。
3.めまいを伴う

カイロプラクティック的にみると、おもに上部頸椎のゆがみが多く観察されます。仕事の姿勢などで一定方向を向いている様な方で、第一頸椎のゆがみが強く出ている時に症状が強くなる事があります。
第一頸椎は骨盤のゆがみと同時に変位が起こります。いままでの経験ではゆがみには一定のセオリーがあり、外傷等でセオリーと反対のゆがみがあると症状が起こりやすく思われます。

カイロプラクティックでは、頸椎のみならず身体全体の動きの検査を行い動きの悪い関節の調整をしていきます。それにより、耳鳴りの症状の軽減が見られます。
耳や脳に病気の無い場合カイロプラクティックは有効な方法です。お悩みの方は一度ご連絡下さい。

熱中症を防ぐためには?浸透圧から考える水分補給の方法

この季節になるとスポーツドリンクのCMが多く流れますが、スポーツドリンクには少々疑問があります。
そこで、水がどうやって吸収されるのかを知るため、「浸透圧」の事を簡単に書いてみます。

浸透圧というのは、濃度の違う水溶液間を半透膜で隔てると、濃度の薄い方から濃度の濃い方へと濃度が同じになるまで水が移動するという事であり、飲んだ水は小腸(半透膜になります)から体内へ吸収されます。

スポーツドリンクの発売当時、体液と同じ濃度だという「等張性飲料」としてCMが流れたのを記憶してます。
しかし、体液と同じ濃度では水分の吸収は出来ないのです。

ではどのようにして吸収させているかと言うと、糖分で濃度差を作っていますので、ふだん水分の補給のためにスポーツドリンクを多飲すると必要以上の糖分を摂取してしまう事になります。
スポーツドリンクは水分の補給を目的としてるため、糖代謝に必要なビタミンB1が入っておらず、多量に入ってくる糖の代謝が出来なくなってきて、ウェルニッケ脳症(*)になる事があるそうです。
*ウェルニッケ脳症とは脳の病気で、目が寄り目になる眼球運動障害や不安定歩行などの運動障害や記憶障害がでる。

水分の吸収だけを考えると、スポーツドリンクより水やお茶の方が吸収がよく、普段の水分補給は水が良いのですが、一気にたくさんの水を飲むと、あまりにも急速に水分が体内に入ってしまうため、体液が一気に薄まってしまい、結果として体液の浸透圧が急速に下がる事となり、「体液の浸透圧が低い」という異常事態に反応して、水分を尿として排出してしまうという現象が発生します。

これを「自発的脱水」と言い、このような場合では、いくら飲んでも水分補給は飲んだ量の半分しか回復しない事が知られています。
また、水の早飲み大会がありますが、早飲み多飲は水中毒を起こし死亡する事もあります。
ですので、一度に飲む量としては200cc程度を数度に分けて飲むのが良いでしょう。

多量に汗をかいた時には水だけよりスポーツドリンクを半分くらいに薄めて飲む方が良いでしょう。
スポーツドリンクをそのまま飲むよりは早く、水だけを飲むよりゆっくりと吸収されるため充分な量を吸収できます。

最近では経口補水液(DRS)が薬局薬店で市販されています。
これは体液より少し薄いため、スポーツドリンクを薄めて飲んだのと同じ結果になります。

脱水を起こさないためには、それほど汗をかいていない時でも15分から20分間隔で一口か二口の水や麦茶を飲んでおくと熱中症の予防になります。

熱中症ってどういうもの?

4年ほど前にカヌーに乗っていて、熱中症になりました。
その時にはいったい何が起こったのかまるで解らない状態で、ただ具合が悪く吐き気があり両方の手 の指先にピリピリしたしびれ感はあるが、脱力感は無く握力もありカヌーを漕ぐ事も出来ました。
熱中症と気がつくまでだいぶ時間がかかりました。

熱中症の体験談はこちら:熱中症から得た教訓は・・・

では、熱中症とはどういった症状でしょう。

熱中症とは、熱によって起こるさまざまなからだの不調のことをいいます。
暑さによって体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることが原因で以下の様に分類されます。

熱失神

皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少して起こります。
脈は速くて弱くなります。

  • 特徴:めまい、一時的な失神、顔面蒼白
  • 熱失神の救急処置:涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。

熱けいれん

大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。

  • 特徴:筋肉痛、手足がつる、筋肉がけいれんする
  • 熱けいれんの救急処置:生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給すれば通常は回復します。

熱疲労

大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。

  • 特徴:全身倦怠感、悪心、嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下
  • 熱疲労の救急処置:涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。

熱射病

体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。

  • 特徴:体温が高い、意識障害、呼びかけや刺激への反応がにぶい、言動が不自然、ふらつく
  • 熱射病の応急処置:熱射病が疑われる場合には、直ちに全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やします。また、首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。
    足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
    吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。

次回は水分補給についてお話します。

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