指の関節を鳴らすと節が太くなる。と言われたものだが、実は本当の事である。 関節は関節包という袋に包まれていて、その中には滑液という液体が入っていて関節の潤滑を行っている。
関節を急激に曲げると関節包の中が陰圧になり、滑液に溶け込んでいる窒素(と、言われている)が気泡になり、それがはじける時に出る音と言われている。非常に小さい気泡なのだが、気泡がはじける時にかなりの高温になるため、関節軟骨を破壊してしまう。破壊された軟骨は修復されるのだが、繰り返しポキポキするためだんだんと関節が大きくなってしまうのだ。
よく自分でクビをボキボキ鳴らしている方を見かけるが、首の関節も同じ事が言える。音が出るとすっきりした気分に鳴るのだが、自分で鳴らす時にはたいして動きの悪くない関節が鳴る事が多いと考えられ、一番動かしたい関節を自分で動かす事は難しいだろう。
整体といわれる手技の中には頭を両手で持って左右に勢いよく捻る様な事をしているのを見かけるが、これも非常に怖い事なのである。カイロプラクティックでは個々の関節の動きを検査して、動きが悪い関節のみの動きを調整する。動きがよい部位は調整する必要がなく、却って症状の悪化に繋がる事もある。
調整の際に音が出る事もあるのだが、音を出す事が目的ではない。何度も鳴らすと首だけではなく指の関節と同じ様に関節が大きくなってしまう。関節が大きくなると却って動きが悪くなる事もある。指同様に首も鳴らさない様にした方がよい。
頭痛の続いてる方で、緑内障だったと言う方がいた。緑内障は年齢には関係なく発症し、強度の近視の方は発症しやすいと言われ、緑内障自体は治る事は無いため、早い発見と目薬による治療を続けて行く事になる。ほっておけば失明する事もある。
簡易的な方法だが、片方の目を塞いで、格子状の升目を見た時にゆがんでいる升目があったり、みえない部分がある場合は緑内障を疑う。この方法は自宅でも出来るため、光がまぶしく感じたり、チカチカする様な事が続いているなら、簡易的に調べて見てよいだろう。もちろん、眼科の受診が一番確実であるのは言うまでもない。
本日、継続して来ているクライアントさんだが、先々週くらいは頭痛が軽くなっていたのだが、先週末や、本日は頭痛が出て来ていると言っていた。2年くらい前にだいぶ視力が落ちたと話していて、すこし、乱視も入っている様である。視力低下の原因はおそらくパソコンだろうと話していた。
視力低下があると、見やすい方向から物を見ようとするためだろうか、頸椎のゆがみが出るのではないだろうか。特に頭痛の方は第一頸椎の側方変位と後方変位が起きているいるのを多く見かける。頸椎の調整を行うとその場で頭痛が取れる場合もあるのだが、仕事の姿勢や視力の問題もあるのだろうが、ある程度調整を続けないと頭痛が無くならない事も多い。
頭痛が続いている場合は一度、脳の検査と、眼科検診をする事をお勧めする。脳および目の異常がない場合は、姿勢の調整が効果的である。
つま先を引きずる様に歩いたり、平らな所でつまづく事がある方に対して、つま先が持ち上がった様な靴や、つま先を引き上げやすい靴下など歩くためのアイテムがいろいろあったり、または引きずるのは筋力が弱いからと、筋トレを勧めるのが一般的である。
しかし、関節の密着が悪くなると神経の伝達が悪くなったり、筋力低下が起きる事がある。特に仙腸関節の密着が悪いとその側の下肢の筋力全体が弱くなる事を多く診ている。股関節や膝関節、そして足関節のゆがみやゆるみがあっても筋力低下は起こる。
足首やつま先を持ち上げる筋肉は長母趾伸筋や前脛骨筋といい、脛骨(すね)の上の方の外側にある。その筋力低下がある方の多くは筋量に左右差が無いにも係らず、筋力低下が起きている事がある。前述した様に関節のゆるみがあると、この様なことが起きやすい。
したがって骨盤や下肢の関節のゆるみを調整する事で解消できる事が多い。仙腸関節を調整すると筋力の回復は顕著に現れる。そして、関節の良い状態を維持するためにはしっかり歩く事である。 歩くために靴や靴下の着用はよいと思うが、それよりもひも靴のひもをきちんと締めて踵が浮かない様にして歩く事が大事で、よく一日一万歩と言われるが、歩数ではなく30分から40分程度を連続で早歩きの必要がある。
最初から30分以上の早歩きは大変であるので、速度を落としたり、時間を短くして始めると長続きする。そして、歩くと言う事は運動ではなくヒトとして二足歩行するという基本の事である。通勤等で時間や距離に制限があるだろうが、なるべく毎日歩く事をお勧めする。