ブログ

椅子の高さと机の高さ

kiza

直接カイロプラクティックとは関係ないのだが、良い姿勢を維持しながら仕事をするという事を考えると、デスクと椅子の高さというのを考えないとならない。 現在施療中の方に身長の高い方達がいるのだが、高身長の方はやはり姿勢が悪い様に思える。

身長が高いと必然的に脚が長く、椅子をいっぱいまで高くしても座面より膝が高くなってしまう。この姿勢は腰部が丸くなりやすい。ソファに座った時にはお尻が深く沈み込みこのような姿勢になりやすく、長く座ったあとに立ち上がると腰痛が無い方でも一時的に腰痛が出る事がある。それと同じ事が仕事の最中に起こっている。 腰部が丸くなると頭の位置を直そうと胸部や頚部の弯曲が変わり、いわゆるストレートネックになる事もある。

膝が座面より高くなり腰部が丸くなると背中の筋肉や神経が引き延ばされる。神経や筋肉は引き伸されると痛みが出る。更に、長時間この様な姿勢を続けると背骨の形が変わって来たり、背骨の関節の動きが悪くなって来る。その後、関節は固まって来て動きが無くなる。

椅子の高さは膝が座面よりやや低い位置にして座面を少し前傾できると座りやすくなる。 椅子にそのような機構があるものもあるが、少し前傾する様に作ってある座板も売っているので利用する事が望ましい。 しかし、椅子だけでは姿勢の維持は出来ない。それに併せてデスクの高さを変更する必要がある。だが、なかなかその様なデスクが無いようだ。「私のオフィスの机は高さが変えられる」と言っていたクライアントさんもいたが、現実には他のデスクと高さが違ってしまうため利用できないそうだ。以前、193cmという方がいらしたが、普段の仕事では私が使うくらいの椅子と机を使っているのだろう。私の椅子に座らせると背中が丸くならざるを得ない事が解る。

職場では無理かもしれないが、可能ならば自分の身長に合わせた高さになる様にデスクの脚に板状の物を入れて、高さを調整すると腰痛の改善に繋がると思うのだが。

ギックリ腰の時には?

gikkuri

ギックリ腰というのは、筋肉の組織が引き延ばされて起きるのであるが、以前にも書いた通り寝違いとか肉離れと同じ現象である。筋肉に力が入っておらず、ふいに動いた時に筋肉が瞬間的に牽引された時に筋肉の内部で組織が引きずり出されてしまい炎症が起き痛みが出る。

そのため、第一に安静、アイシングをして固定出来るならば固定をするのが一番の治療になる。痛みが落ち着いたら筋肉を引き延ばす原因となってる関節の動きと位置を調整する事が大事になる。
一度引き延ばされた筋肉は(この組織は電子顕微鏡で見るレベル)おそらく元には戻らないであろうと思う。そのため、受傷前より筋肉は弱くなり「ギックリ腰はクセになる」と言われるのだろう。しかし、普段の状態でその筋肉に牽引力がかかっていなければ、「クセになる」という事が少なくなる。

そして、何よりの注意は治りかけの時であり、痛みが無くなって来た時に、くしゃみや咳、物を拾う動作等でぶり返す事がある。くしゃみや咳が出そうな時は、どこかに掴まる、物を拾う時には膝を曲げ、拾う側と反対の脚を前に出して拾うと背中を捻らないですむ。高い所のものを取る時にも、手と脚を反対にするとやはり背中が捻れないで済む。

椅子に座る時には、椅子をまたぐ様にして、両手を大腿の付け根に押し付ける様にして、腰を丸めない様にしてまっすぐ座り、立ち上がる時には、つま先をお尻の真下に位置して、両手で大腿を押し付けて腰を丸めない様につま先で立ち上がると、痛みが無く立ち上がる事が出来る。

スノボで肩を痛めた方の施療。

先日施療したスノボで肩を雪壁にぶつけた方が、頭痛も出ているというので本日来院。肩の痛みはあるものの動きは良くなって来たと話していたが、肩関節の検査をするとまだだいぶゆるい状態になっている。 骨盤の調整と頸椎の調整を行い、肩関節を密着させる様に調整をする。今回はテーピングはせず、自宅で肩関節のセルフアジャストメントを行ってもらう事で施療は一旦終了とした。

肩関節に限らないが、関節は一度緩むと程度にもよるが安定するのに時間がかかるため、肩関節を受傷した場合は、腕を吊って肩関節に負担をかけない様にしてアイシングとテーピングが有効である。

腕を動かして痛みが無いとたいして気にならないのだが、実はゆるい状態をそのままにしてると後年腕を動かす事が困難になる。 最初は自力で腕を持ち上げるのに痛みが出て、徐々に可動範囲が少なくなり、痛みのため腕を動かさない様にすると、自力でも他力でも肩関節の動かす事が出来なくなり、可動範囲を広げるためにはかなり痛みが伴う施療が必要となり時間もかかってしまう。 痛みが出始めたらなるべく早いうちに肩関節の調整をする事をお勧めする。

ページの先頭へ