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つまづくのは筋力低下?

walk歩行時に平らな場所でつまづく事があるのは、つま先を持ち上げるための『前脛骨筋』や『長母趾伸筋』という筋力が加齢によって低下していると言われ、筋力トレーニングを勧めているようだが、実際には筋力が低下しているのではなく『筋力を発揮できない状態』と考えている。

骨盤や股関節、膝関節の変位で筋力の低下が起こる事が多くある。特に骨盤の変位の中で仙腸関節の前方変位では長母趾伸筋の筋力低下が顕著に現れる。これは関節の変位により神経系の伝達が悪くなり、筋肉の萎縮が無いのにも係らず筋力が低下したものと思われる。そのため、つま先を挙げているつもりでいても実際にはつま先が持ち上がっておらず、床面や地面につま先が引っかかる事になる。このような方の靴を見るとつま先を引きずった様な減り方をしている。

骨盤の変位は転倒やスポーツ障害による事もあるのだが、多くは普段の歩行不足であり、骨盤や股関節、膝関節の変位を調整した後で筋力検査を行うと筋力アップが起こる事を経験している。 関節に変位がある場合、筋力トレをしても効果が無い事もあり、場合によっては筋トレを行う事で関節の障害を悪化させる事もある。やはり、関節の検査をきちんと行い、変位を調整して普段からよく歩く事が大事である。

また、体操等の運動をしているから歩くのは嫌だという方もいるのだが、もちろん運動は必要であるが、どちらかというと運動が大事なのではなく歩く事の方がより大事である。

トリガーポイントをほぐすのはいい事?

腰や肩などの筋肉の中にコリコリと硬い塊のようになっている部分がある事がある。このような部分を『トリガーポイント』と言っているが、なぜこの様になるのかはっきりとは解っていないようだ。 一般的には『スポーツ障害、転倒や悪い姿勢などで筋肉の一部が収縮した状態で元に戻れなくなっている』と解説されている。そのため、ストレッチや指圧のような方法でトリガーポイントを解消しようとするのだが、施療の中で感じる事は、『筋肉が収縮した状態』では無いと考えている。

トリガーポイントが発生している筋肉を観てみると『引き伸されて』いる筋肉に発生しているように感じる。たとえば肩甲骨から上腕骨大結節後面に着いてる棘下筋という腕を外旋(外側に捻る)筋肉があるが、肩関節を痛めた方の棘下筋に多く見受けられる。肩関節がゆるくなると腕は前方と下方に下がった状態になる。この状態の腕は内旋と内転がしづらくなり、棘下筋が常に引き伸されている状態になっている。

棘下筋に係らずトリガーポイントの発生している筋肉は関節の変位が起きて、変位の起きた反対側の筋肉が引き伸されてある部分がつよく障害されていると思われる。したがって、揉みほぐしたりストレッチを行う事は逆の施療となる。

引き伸された筋肉は縮めて(元の長さに戻す)、縮んでいる筋肉はストレッチ等で引き伸す(これも元の長さにする)必要があり、関節の位置を正常に戻す事と同時に行う事が大事になる。

間違ったストレッチを行うと!?

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最近では運動前のストレッチはパフォーマンスを落とすという事で、競技前は入念なストレッチは行わない様になっているようだ。ストレッチは練習後や競技終了時に行う様になって来ている。筋肉は縮む事が仕事で縮む事により関節が動く。縮んだ筋肉の反対側の筋肉は『引き延ばされる』のであって、筋肉自身が『伸びていく』事は無い。筋肉は引き伸されてしまうと力が入らず、そのため競技の前にストレッチを行う事は筋肉に力が入らない様にしている様なものとなる。

ストレッチの必要性は理解しているが、必要以上に筋肉を引き伸ばす事には反対である。なぜなら筋肉は引き伸ばされる事で障害される。整体やマッサージなどで張っている筋肉を緩めるとかストレッチが必要とかで揉みほぐしたり、引き伸ばす事があるが、身体に傾きがあると傾いている反対側は筋肉が張っている事になる。

一般的には『張っている筋肉は縮んでいて伸びが悪くなっている』と判断されているようだ。そのためその筋肉をストレッチするのだが、身体の傾きによって引き延ばされている筋肉をもっと引き伸ばせば、当然ながら筋肉は障害されやすくなり、その筋肉をさらに引き伸ばす様な外力が加わると、いわゆる『肉離れ』という状態になる。ギックリ腰や寝違いも同じ原理である。

学生時代は競泳をしていたが、準備体操ではアキレス腱を『弾み』を付けて伸ばしていたが、今考えると非常に怖い事であった。もしアキレス腱に肉離れが起きた場合、練習なら休めばいいが試合前ならせっかく練習して来た事が無駄になる。テレビのインタビューである水泳選手がコールされた後にストレッチをしたら『ギクッとなった』と話していた。これなどはストレッチの功罪を表している。もし、肉離れを起こした場合は、安静にしてアイシングをして、テーピングが出来るならテーピングで安定させる事が必要となる。地域のクラブチームで子供たちを教えているスポーツの指導者はこの事をよく考えて指導して欲しいと思う。

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