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捻挫をほっておくと?

jiko_nenza運動をしていて足首をひねったとか膝を捻ってしまったという話しをよく聞く。クライアントさんも過去に捻挫の経験がある方も非常に多い。『捻挫』というのはとても怖い怪我であり、予後不良と言ってもいいと思う。場合によっては骨折の方が予後が良い事もある。

関節というのは靭帯で構成されていて、靭帯の多くは繊維性靭帯と言われ布と同じである。したがって、引っぱり強度は非常に強いのだが、いったん伸びてしまうと元に戻る事は無い。長く履いたズボンの膝がたるんだのと同じ事になる。

そして捻挫というのはその『靭帯を引き伸した』状態であり、本来、密着して動く関節がゆるくなり正しい位置で密着できなくなる事で、正常な可動域を超えて動いたり、位置が悪くなるため可動範囲が少なくなる事もある。 もし靭帯が断裂すると、肘の関節や膝の関節が横に動く様になり、動かすたびに痛みが伴う様になる。

捻挫をしたら時には安静にして捻挫部位をテープなどで固定して、アイシングをする事。 ある程度炎症が落ち着いたら、カイロプラクティックによる関節の調整をすると良い。

炎症が強かったり骨折が疑われる時は迷わず病院に行く事をお勧めする。

つまづくのは筋力低下?

walk歩行時に平らな場所でつまづく事があるのは、つま先を持ち上げるための『前脛骨筋』や『長母趾伸筋』という筋力が加齢によって低下していると言われ、筋力トレーニングを勧めているようだが、実際には筋力が低下しているのではなく『筋力を発揮できない状態』と考えている。

骨盤や股関節、膝関節の変位で筋力の低下が起こる事が多くある。特に骨盤の変位の中で仙腸関節の前方変位では長母趾伸筋の筋力低下が顕著に現れる。これは関節の変位により神経系の伝達が悪くなり、筋肉の萎縮が無いのにも係らず筋力が低下したものと思われる。そのため、つま先を挙げているつもりでいても実際にはつま先が持ち上がっておらず、床面や地面につま先が引っかかる事になる。このような方の靴を見るとつま先を引きずった様な減り方をしている。

骨盤の変位は転倒やスポーツ障害による事もあるのだが、多くは普段の歩行不足であり、骨盤や股関節、膝関節の変位を調整した後で筋力検査を行うと筋力アップが起こる事を経験している。 関節に変位がある場合、筋力トレをしても効果が無い事もあり、場合によっては筋トレを行う事で関節の障害を悪化させる事もある。やはり、関節の検査をきちんと行い、変位を調整して普段からよく歩く事が大事である。

また、体操等の運動をしているから歩くのは嫌だという方もいるのだが、もちろん運動は必要であるが、どちらかというと運動が大事なのではなく歩く事の方がより大事である。

トリガーポイントをほぐすのはいい事?

腰や肩などの筋肉の中にコリコリと硬い塊のようになっている部分がある事がある。このような部分を『トリガーポイント』と言っているが、なぜこの様になるのかはっきりとは解っていないようだ。 一般的には『スポーツ障害、転倒や悪い姿勢などで筋肉の一部が収縮した状態で元に戻れなくなっている』と解説されている。そのため、ストレッチや指圧のような方法でトリガーポイントを解消しようとするのだが、施療の中で感じる事は、『筋肉が収縮した状態』では無いと考えている。

トリガーポイントが発生している筋肉を観てみると『引き伸されて』いる筋肉に発生しているように感じる。たとえば肩甲骨から上腕骨大結節後面に着いてる棘下筋という腕を外旋(外側に捻る)筋肉があるが、肩関節を痛めた方の棘下筋に多く見受けられる。肩関節がゆるくなると腕は前方と下方に下がった状態になる。この状態の腕は内旋と内転がしづらくなり、棘下筋が常に引き伸されている状態になっている。

棘下筋に係らずトリガーポイントの発生している筋肉は関節の変位が起きて、変位の起きた反対側の筋肉が引き伸されてある部分がつよく障害されていると思われる。したがって、揉みほぐしたりストレッチを行う事は逆の施療となる。

引き伸された筋肉は縮めて(元の長さに戻す)、縮んでいる筋肉はストレッチ等で引き伸す(これも元の長さにする)必要があり、関節の位置を正常に戻す事と同時に行う事が大事になる。

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